HOME > body


エクササイズ考案&テキスト
宮川万衣子 miyakawa maiko
<profile>
1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍。2008年4月より、都内スポーツジムの専属スタジオインストラクターとして活動を開始。



100年ほども前に考え出されたピラティス・エクササイズ。
この名前、聞いたことはあっても何の意味だか知ってる人は少ないですよね?
意味なんか無いのです。だってコレ、人の名前なのですから。

ジョセフ・ピラティスさんが考えた数々の健康体操が、今じゃ世界で大人気。 でも当初、彼がこの体操に付けた名前は「コントロロジー」でした。
<自分の体を思いのままに自由自在にコントロールする>
これを忘れるから人は怪我をしたり、腰痛・肩こりに悩まされたりするのではないでしょうか?

これから ご紹介していくエクササイズは、「コントロロジー」(←私は特徴をよく表した、この名前の方が好きです。もちろんピラティスおじさんの名前も)に、バレエの優雅さを加えて、健康だけでなく女子としての所作、身のこなしをもゲットしてしまおう!という、宇宙規模に大きな野望とともにお届けします。

ステージの上で舞うバレリーナのように、水中をゆったりと泳ぐ人魚のように一連の動きを滑らかに行ってみてください!

エクササイズ其の一、夏のテーマは……
ウエスト&背中を絞る!

まっすぐに立ち、おへそに向かってわき腹の筋肉が集まるのを意識しながら大きく呼吸をしてみましょう。

肋骨を左右に広げるように息を大きく吸い込みます。
開いた肋骨を下に引き下げるイメージをしながら息を吐きます。
呼吸のパターンに慣れてきたら、
  「深〜〜くゆったりとした呼吸」
  「強く短く、リズミカルな呼吸」
など、バリエーションを作って行っていきます。

4カウントずつ、テンポ正しくゆったりと、肺の隅々まで空気を入れるイメージ同じく4カウント使って、肺の中のすべての空気を押し出す
小刻みに1息ずつ吸ったり吐いたり。数を増やしていく。(1〜5回)



イメージが分かりにくい場合は、肋骨に手のひらを当てて、
自分の肋骨がどのように動いているかを確認しながら行います。
息を吐くときに、手のひらを使って肺から空気を抜くように
するとより腹筋と呼吸が連動します。

わき腹のお肉は、重力に引っ張られて下へと下がろうとします。
1で行った呼吸と、おへその意識を使って重力と戦いましょう。


わき腹・二の腕で上半身を支えるように 横になります。
 脚はバランスを取りやすいように、少し曲 げておきます。
 このとき、左右の骨盤が床 から垂直に並ぶよう意識します。

TVを見るときのように、下側に置いた手の平で頭を支えます。

大きく息を吸って準備、吐きながら上側の骨盤を足の方へ引き下げ下側のわき腹の下に隙間を作ります(ハムスターが通れるくらい)。ウエストをサイドから持ち上げます。

そのポジションをキープしたまま、息を吸います。
 1〜2分を目安に、深い呼吸を心地よいペースで続けてください。


脚の動きを付けて、同時に下半身もシェイプアップ!

股間接・ヒザ関節ともに90度になるよう、脚のポジションを整えます。下側の脚の 上にもう一方の脚をピッタリと乗せましょう。 

基本の姿勢を作ったときと同じように、上側の骨盤を足の方に引き下げるようにして、わき腹の下に空間を作ります。

下の脚はそのままに、上の脚を骨盤の高さまで持ち上げます。このとき脚は90度に曲げたまま、上の脚は床と平行に・・・。「ヒザの間にゲンコツひとつ分のスペース」が目安です。

ヒザの位置をそのままに、フレンチカンカンの要領で

≪ヒザ下を伸ばす→元の位置に戻す≫
   を繰り返しましょう。5回〜8回が目安です。
  余裕がある場合はヒザを伸ばしたままで行います。



背中のお肉に「邪魔ですよ〜〜」とメッセージを送ってあげましょう。

うつ伏せになり、おでこを軽く床に付けて 首を楽に。両手のひらを胸のすぐ横に置きます。
このとき、両方のひじはバッタの足のように天 井に向けておきましょう。

軽く息を整えて(最初の呼吸を思い出して)、息を吐きながらヒジとヒジを近づけます。
このとき両方の肩甲骨はサイドからしっかりと引き寄せ合っておきます。
そのまま、10〜20秒保ちます。これを1セットとして5〜8セット行いましょう。

一日一回、テレビを見ながらの『ながらエクササイズ』でもかまいません。
ポイントは『意識』。
ウエストがキュッとくびれたり、背中の肉がシュッとなくなったりすることを意識しながらエクササイズすることで、より効果があがます。

自由なカラダはまず『意識』から。意識することで、体の中から変化が現れるでしょう。

秋のエクササイズもお楽しみに!
本サイト内の記載内容についての無断転用を禁じます。
Copyright(c)2008 econ & Hong Ae Sun