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エクササイズ考案&テキスト
宮川万衣子 miyakawa maiko
<profile>
1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍。2008年4月より、都内スポーツジムの専属スタジオインストラクターとして活動を開始。



今年も夏が終わりましたね。
夏の間、ついグダグダとだらしない姿勢になっていたりしませんでしたか?
ちょっと思い起こしてみてください。
そういう時の呼吸って、思い出せないくらい無意識に浅くなっていることが多いのです。

それもそのはず、呼吸ってものすごく熱を発生させ、エネルギーを要するものなのです。
なるべく体力を消耗しないように、夏の間はおのずと 呼吸が浅くなってしまうのです。

夏の暑い日が去り、気温も段々下がってきました。
そろそろ、深呼吸で体温を上げ始めましょう。

というわけで、今回のエクササイズのテーマは「肺」です。

エクササイズ其の二、秋のテーマは……
肺の空気を入れ替える!


呼吸とは、『部屋(=肺)の空気の入れ替え』です。
理科の時間にちらりと習ったとおり、肺は『4つの部屋』に分かれています。
浅い呼吸では、4つの部屋全部の空気を入れ替えることができません。

想像してみてください。
長い間換気されることなく閉め切られていた部屋を。
空気はよどんで湿気はじめじめ、ホコリが充満してカビまで生えてきてしまっているかもしれません。

ずぅっと浅い呼吸を続けるというのは、肺をそんな状態にしてしまうことなのです。
これは、健康にも美容にもひっじょうに、よくありません。

逆に、今、体の疲れが取れにくい、 ダイエットしてみなかなか痩せない、風邪をひきやすいなど、健康や美容で黄色信号を感じている人は、
深い呼吸によって肺の部屋を換気することで、
解決の糸口を見出せる可能性があります。

そんなわくわくの可能性を秘めた『肺のエクササイズ』、
さっそく実践してみましょう♪

 

あぐら、もしくは正座、自分の楽な姿勢で座ります。
このときのポイントは、背中と骨盤が立っているときと同じ状態であること。
 
一般的に正座が一番骨盤と股関節への影響が少ないといわれていますが、膝などに痛みを感じる場合はお尻の下に枕などを置いてあぐらをかいてもOKです。
座ったまま背を高く保ち、右手を下に左手を上に腕のポジションを作ります。
このとき、右手はしっかりついて地面を押します。大きく息を吸って準備です。
細く長く息を吐きながら、左手を右ななめ上に伸ばしていきましょう。
背骨が虹のように、弧を描くのをイメージしましょう。
上半身を深く曲げていくにしたがって、右の肘も深く曲げていき、骨盤の方へ引き寄せます。
そのまま深呼吸を続けましょう。
正座で行っている場合、慣れてきたらお尻を体を曲げるのと反対側に落としてみま しょう。
さらに体側部のストレッチ効果が高まります。



*反対側も行いましょう。

『その1』のもしくはの体制からスタートです。支えている右手の中指を前に向けしっかりと床を押します。
脇の下の空間を大きく保ちましょう。上の左腕を右のわきの下から後ろへ差し出します。
(ベッドの下のヘソクリを拾うのと同じ要領です。)
この体制でも同じように深呼吸を続けましょう。

両手を万歳の要領で天井の方へ。
あとは簡単!
ゆらゆら大きく揺れてみてください。倒れるときに息を吐き、起き上がるときに息を吸います。

以上3つのエクササイズを行うにあたって、一番重要なのは呼吸です。

肺と肺を包む肋骨は、風船と鳥カゴのようなものです。
1本1本の肋骨の間にある薄い筋肉の層がピリピリと伸びていくのを感じてみてください。
肋骨の感覚が広がり、鳥カゴが大きくなったら、目いっぱい肺に空気を送り込んであげましょう!


冬のエクササイズもお楽しみに!
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