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宮川万衣子 miyakawa maiko
<profile>
1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍中。


三寒四温とはよく言ったもので、1日1日と暖かさが近づいたり遠のいたり……。それでも確実に少しずつ近づいてくる春。
なんだか心がソワソワ、ウキウキ。みなさま、春の準備は進んでいますか?

はて?春の準備?と、「?」が浮かんでいる方にも、「ハッ!!!!」とちょっと慌てた方にも、春は平等にやってきます!!
今回のテーマはボディーラインの要、「お尻」です!!

冬の間、コートやニットに包まれて油断していたお尻。春になると素材も薄くなり意外と目立つ部位です。お尻が4つに割れていたり、歩くたびに揺れたりするようでは春のおしゃれも楽しみ半減!!

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しくみを理解して、「ぷるん」とした桃尻を目指しましょう!

お尻の形崩れを知るために、まずはその構造からみていきましょう。
お尻の筋肉は、外側から3層に重なり合う「殿筋群」で構成されています。
その他、お尻の中には骨盤周辺にある筋肉達(前回の主役!)がひしめいており、これらの小さな筋肉たちももちろん大切なメンバーですが、今回はお尻メンバーの中でもメジャーな3つ、大殿筋・中殿筋・小殿筋に着目していきましょう!
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まずご紹介するのは、表層に位置する「大殿筋」。この大殿筋、人間が二足歩行をするために大きく発達したと言われています。
2本足で立つというのは、意外に大変な姿勢。不安定な上に、
歩く時には前にも後ろにも脚を動かさなければなりません。
さらに、
方向転換をするためには、脚は左右にも動かなくてはならないのです。

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このように前後左右と不安定に動く股関節をカチっと固めておくために、大殿筋はここまで大きくなりました。

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その大殿筋の下に潜むのが、私たちのお尻をサイドから支えてくれる「中殿筋」と「小殿筋」です。
この2つの筋肉を一緒にご紹介したのは、働きも場所も本当に良く似ているから。
中・小殿筋は図を見ていただくとわかるように、「お尻」というよりも
腰骨の両サイドについています。サイドから私たちの「ヒップ」を包んでくれているというと分かりやすいでしょうか。

ただし決定的に違うのは、「深さ」です。
中殿筋が比較的表面に近くて触れる筋肉なのに対して、小殿筋は同じような場所のそのまた奥に付いているので触るのがむずかしい筋肉でもあります。


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この中・小殿筋、両足で立っているときは存在を感じにくいかもしれませんが、片足立ちのときにとても大切な役割を担っています。
片足立ちになると、骨盤は脚という支えを失って重力に引っ張られます。ここで中殿筋が働いていないと……?

図のように、お尻が軸足の方に押し出されてしまい、腰の辺りにひずみが生じます。

そして、皆さんが毎日行う「歩く」という動作。これも分解してみてみると、左右交互に片足立ちの状態を通過しますよね? つまり、中・小殿筋は歩く動作に必要不可欠な筋肉なのです。


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