三寒四温とはよく言ったもので、1日1日と暖かさが近づいたり遠のいたり……。それでも確実に少しずつ近づいてくる春。 なんだか心がソワソワ、ウキウキ。みなさま、春の準備は進んでいますか?
はて?春の準備?と、「?」が浮かんでいる方にも、「ハッ!!!!」とちょっと慌てた方にも、春は平等にやってきます!! 今回のテーマはボディーラインの要、「お尻」です!!
冬の間、コートやニットに包まれて油断していたお尻。春になると素材も薄くなり意外と目立つ部位です。お尻が4つに割れていたり、歩くたびに揺れたりするようでは春のおしゃれも楽しみ半減!!
まずご紹介するのは、表層に位置する「大殿筋」。この大殿筋、人間が二足歩行をするために大きく発達したと言われています。 2本足で立つというのは、意外に大変な姿勢。不安定な上に、歩く時には前にも後ろにも脚を動かさなければなりません。 さらに、方向転換をするためには、脚は左右にも動かなくてはならないのです。
その大殿筋の下に潜むのが、私たちのお尻をサイドから支えてくれる「中殿筋」と「小殿筋」です。 この2つの筋肉を一緒にご紹介したのは、働きも場所も本当に良く似ているから。 中・小殿筋は図を見ていただくとわかるように、「お尻」というよりも腰骨の両サイドについています。サイドから私たちの「ヒップ」を包んでくれているというと分かりやすいでしょうか。
ただし決定的に違うのは、「深さ」です。 中殿筋が比較的表面に近くて触れる筋肉なのに対して、小殿筋は同じような場所のそのまた奥に付いているので触るのがむずかしい筋肉でもあります。
この中・小殿筋、両足で立っているときは存在を感じにくいかもしれませんが、片足立ちのときにとても大切な役割を担っています。 片足立ちになると、骨盤は脚という支えを失って重力に引っ張られます。ここで中殿筋が働いていないと……?
図のように、お尻が軸足の方に押し出されてしまい、腰の辺りにひずみが生じます。 そして、皆さんが毎日行う「歩く」という動作。これも分解してみてみると、左右交互に片足立ちの状態を通過しますよね? つまり、中・小殿筋は歩く動作に必要不可欠な筋肉なのです。