HOMEback number > 「○○より愛を込めて」



新連載! 今、全国の色々な場所が面白い!
その地域の特色を活かして新しい可能性を引き出すべく奮闘されている方々から、お手紙を頂きました。生きること、働くこと、地域を愛することの楽しさや面白さをお届けします。(編集部)





長野県の南部、二つのアルプスに囲まれた上伊那郡にある箕輪町。秋にピンク色の花を咲かせる赤そばや、リンゴやナシなどの果樹栽培、そして畜産が盛んです。
隣町・辰野町出身で、東京の大学に進学し、卒業後出版社に就職した私は、10年以上の都会生活。思いがけず地元に戻るきっかけとなったのは、箕輪町で牧場を経営する夫との出会いでした。地域の農業をブランド化し、盛り上げたいという彼の強い想いを知り、この地で共に夢を叶えたいと思ったのです。
新居のすぐ隣を流れる天竜川の水音、草むらの生き物の声、季節ごとに色を変える山々…。東京暮らしが長かったからこそ実感する、美しく豊かな自然と、その中で営まれる農業の魅力を、全国に伝えていきたいです。

雪が残る南アルプスの山並み
秋には高原一面を埋め尽くす、赤そばの花 箕輪町の地図を、牛の模様に見立てて刻んだ結婚指輪

東京で編集者をしていた私が現在の夫と親しくなったのは、まだ知名度の低い地元の酪農をPRするための、ヨーグルトのパッケージの相談を受けたからでした。
全国で勝負できるインパクトとデザイン性が欲しい。そう考えたとき、年齢層や国を超えて一目で魅力が伝わる、絵本のイメージを取り入れたいと思い、作家さんにカラフルな牛を描いていただいたのが『48゛(しば)クリーミーヨーグルト』です。
完成した商品は物産展や商談会でも大変好評で、ナチュラルローソンでの採用など、多くの方に飲んでいただく機会も得ました。
そして、商品の完成と同時期にプロポーズを受け、結婚。私たち夫婦にとって、特別思い入れのある大切な商品です。

48゛(しば)牧場のホルスタイン
イラストを全面に配した商品は、濃厚でクリーミーな食感 地元だけでなく関東の物産展や商談会にも参加



『48゛クリーミーヨーグルト』は、箕輪町のふるさと納税や、ギフトカタログの対象商品にもなり、少しずつ全国に届けられています。
モーモーのヨーグルトがいい!」と喜んでくれる、子どもたちの笑顔も励みに。今後は新商品も開発し、カラフルな牛=箕輪町・48゛牧場、と誰もがわかるようなブランドに育てるのが目標です。
また、箕輪は読育(どくいく)に力を入れている町でもあるので、編集者としての経験を生かして挑戦したいのが、牧場や地元の食材にちなんだ絵本づくり。
わくわくする展開に、次々とページをめくりたくなる物語のように、年中夢求の人生を、この町で紡いでいきたいと思っています。

柴さんが取り組むプロジェクト
『48゛クリーミーヨーグルト』
中央アルプスと南アルプスに囲まれた豊かな自然が育んだ、驚くほどクリーミーなこだわりのヨーグルト。夫婦でプロデュースしたパッケージも素敵です。
通信販売でお求めいただける他、ふるさと納税の特典としても喜ばれています。
本サイト内の記載内容についての無断転用を禁じます。
Copyright(c)2008-2014 econ & Hong Ae Sun