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今、全国の色々な場所が面白い!
その地域の特色を活かして新しい可能性を引き出すべく奮闘されている方々から、お手紙を頂きました。
今回は、東京からIターンで四国の徳島県三好市に移住した植本さんからのお手紙です。(編集部)



徳島県三好市は、四国でもあまり派手さのない、奥ゆかしい地域です。
にし阿波(徳島県の西エリア)は山に囲まれた、昔ながらの風習の残る地域で、関東の新興住宅地で育ったわたしにはとても興味深く、受け継がれる祭などの文化や暮らしに魅力を感じました。
特に自然については、人の手があまり入っておらず、わたしの知っている都心の自然公園などとは比べ物にならないほどの体へのよい影響を感じています。山の緑は目にやさしく、空気の美しさは吸い込むと体が浄化されるような気がします。人工的に作ることの出来ない、子育てに必要な環境があると思い移住を決めました。

古民家をアレンジした自宅の一室 出合小学校のウッドデッキにて、
4歳のご子息と

20以上もある廃校の利活用の一環として、現在、10年前に休校となった出合小学校でカフェ兼デザイン事務所として展開しています。まずはコミュニティとして人が出入りする場所になることで活気を見せ、活動をわかりやすくする必要がありました。
今年度は宿泊施設を機能させて都内との循環を試みます。せっかく東京で20年も仕事していたつながりがあるのですから、徐々に移住者との架け橋となることを計画しています。

未来をつくる世代にとっても魅力的で、ここで子育てをしたいと思ってもらえることが当面のゴールです。

出合小学校のカフェ「ハレとケ珈琲」。
古い小学校の雰囲気を活かした見事な空間設計だけでなく、
本格コーヒーとパティシエが作るスイーツも素晴らしい。

自然をそのまま活かした庭では、
大人も子どもも思い切り遊ぶことができる



今進めているのは、廃校を活用した、親子向け簡易宿泊施設「森のこども学校(仮)」の実施。宿泊施設の設備を整え、他県(主に東京)から小学生を対象とした自然学校を行うことです。
親として子供のうちに学ばせたいことを考えた時に、せっかく目の前にある大自然を使わないのはもったいないと思い、川遊び(危険の見分けかた)、山歩き(遭難した時の対処)、昔遊び(自然物を使って工夫する)、語学学習(インバウンドを活用した語学学習)、ものづくり(身の回りのものを手作りする)などが体験できる場所が作ろうと考えています。

裏山の竹を使って流しそうめん お料理教室終了後、ウッドデッキで試食会。
気が付くと、笑顔が集う空間になっている。


植本さんが取り組むプロジェクト
10年前に休校になった出合小学校をリニューアルし、2014年にカフェ兼デザイン事務所をオープン。通常営業しているカフェの他にも、ピッツァの講習会や子育てクラス、木製家具のワークショップ、アコースティックライブやクラブイベントなど、老若男女が集う様々なイベントを展開中。また、地域のマルシェにも積極的に参加している。
 
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