路地を入るとそこは下町。
果物屋のあざやかな緑のカゴ。
インド様式で造られている本願寺。
ビジネスマンがあわただしく行き交う一方で、 八百屋や豆腐屋、築地ならではの寿司屋が軒を連ね、 一歩路地に入れば古い家屋が残る。 田舎者の私にとって、築地は「東京的」と感じる街だ。 夏の夕暮れに浮かぶ本願寺は、その様式のせいか、 東南アジアの観光地を訪れた記憶を思い起こさせた。 ただここも、観光名所としての浮足が 街全体に満ちているのは間違いないが。