やっぱり娘が病気したときですね。最近はあまりないのですが、保育園に行き始めたころは、ちょうど0歳6か月で、私からの免疫が切れる頃だったというのもあって、娘はよく熱を出していました。その頃はそんなにびっしりスケジュールが入っていたわけじゃないのに、ちょうど打ち合わせが入っているときに限って熱が出ましたって保育園から連絡が入ったり……。
今のところ、依頼者の方に打ち合わせの期日を変更していただいたり、別の事務所に勤める弁護士に対応してもらったりして何とか乗り切っていますが、このときはやっぱりこれは大変だなぁと思いました。
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依頼者の方や仕事の関係者と話しているとき、私に子どもがいるとわかると安心したような顔をされて、急に打ち解けていろいろ話して下さる方が多いんですよね。世の中では、「母親」という存在に対して信頼感があるみたいです。
私は逆に、自分が子育て中だということを言うと、「ちゃんと仕事こなせるのか」って思われると思っていたんですが……。お母さんというのはそのことだけで世の中から信頼される存在なんだ、って、母親になって初めて知りました。
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子どもに対する苦手意識がなくなりました。子どもは本質を見抜くから、今まで少年事件などで少年に接する際、なんとなくやりづらさを感じていたんですが、「私はお母さんなのよ」って自信を持てるようになったというか。「肝っ玉母さん」ぶれるようになりました。ぶってるだけなんですけどね(笑)。本質的に何か変わったわけではないのですが、子どもと向き合えるようになったと思います。
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「私でもできてるんだからできるよ!」って言います(笑)。私は、子どもを産むまでは、「どちらかしかできない」と思っていました。弁護士を続けるんだったら子どもは諦めなければならない、子どもを産むんだったら弁護士は辞めなければならない、って。私の場合、母がいるという恵まれているところはありますが、旦那さんに協力してもらうとか、いろいろなサービスを利用するとか、必ずやりようはあると思います。「頼り上手」になるのが大事かと(笑)。
子どもがいると、独身の頃みたいには働けないし、悩みや葛藤もたくさんあると思いますが、仕事と育児で、全く違う種類の体験を得られるから、がんばり甲斐があると思います!
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「母親とは、世の中から信頼される存在だと知った」という言葉が、とても印象的で、グッとくるものがありました。
高津さん、簡単に代わりがきかない仕事だから、病気などのトラブルのときは「綱渡りの両立生活」ではありますが、「やろうと思えば、なんとかやりようはあると思う」と。弁護士としてバリバリと働くお母さんなんて、娘さんが大きくなったら、きっと誇りに思うだろうなぁ。
そして……お母さんと同居で、家事・育児全面協力、というのは、正直とてもうらやましい……! 「頼れるものは何でも頼る」が、「高津流」だそうです。頼り下手なワーキングママさん、無理しないでどんどん周りに頼ってくださいね!
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