もやもやガール卒業白書
著:洪愛舜(ホン・エスン)
刊:MMR
「結婚したいけど結婚できない状況にある女子たち=もやもやガール」たちに向けて、世の夫婦たちはいかにして夫婦になったのか、恋人から結婚に至るには一体どんなストーリーがあるのか、先輩たちのリアルな結婚体験から、もやもやガール卒業のための方法をまとめた本。

text & illustrationby Hong Ae Sun

Hong Ae Sun 洪愛舜(ほん・えすん)
<profile>
1977年大阪府堺市生まれ。
立命館大学理工学部卒業後、出版社勤務などを経てフリーランスのライター・編集者に。編集プロダクション「econ(エコン)」主宰。
2008年10月、初めての著書『もやもやガール卒業白書』を上梓。

そんな、25歳の『ヤングもやもやガール』にできるアドバイスは、とっても月並みなんですが、
ということ。
そしてもうひとつ、
結婚においてもっとも大切なのは、
なのだということを、知っておいてほしいです。

同年代の子たちの幸せそうな姿を見ると、焦る気持ちが生まれるのは無理ありません。でも、焦ったって何もいいことないんですよ! 数年前、「婚活ブーム」の影響もあって「早く結婚したい!」という気持ちに駆られ、焦って結婚した人の中には、今になって「なんでこの人と結婚したのかな」という現状になっている人、少なくありません。
「時期」を重視すると、どうしても「相手」の選択肢が狭まってしまうんです。合わせておくべき根本的な価値観が違っていたり、子どものことや生活費のこと、これからのお金のこと、お互いの親のこと……など、一緒に生きていくのに必要不可欠な話し合いができていなかったり……。そうやってごまかしながらの結婚生活に、幸せは少ないのではないかと思います。

今、結婚が決まった人は、その人の人生の時間の流れの中で、今が「結婚しどき」だったんです。その人とあなた、今までの人生の歩み――どんな恋愛をしてきて、どんな仕事をし、どんな家庭環境で、どんな風に生きてきたか――も、これからの人生も全然違うのに、同じ時間軸で語れると思いますか?
あなたにはあなたの「時間軸」があります。25歳の今はまだ「結婚のとき」ではなく「自分を楽しむとき」なんです。結婚すると、やはり大なり小なり「自分以外のもの」に時間や労力や思考をとられますから。
そして、この「自分を楽しむとき」をしっかりと楽しみ尽くした人は、その後の人生をより豊かに楽しめるんじゃないかな、って、私なんかは思っているのです。「我が人生に悔いなし!」みたいな。
だから、毎日を大切に、あなたの人生を楽しく生きていってほしいと願います。そうやって毎日を大切にしながら楽しく充実した日々を積み重ねていれば、きっとあなたの人生にとって一番良い時期に一番良い相手との結婚が決まることでしょう。
あなただったら、きっと大丈夫です。

ここで、実践的なアドバイスをひとつ。「〇〇ちゃん結婚するんだって」「え、△△ちゃんも!?」という感じで、結婚の報せが続くと、みんなが結婚していくように思って焦ってしまうかもしれません。そんなときは、冷静に考えてみてください。きっと、結婚する子の数と同じくらいかそれ以上に、「まだまだ結婚なんて先、今はもっと自分のこと楽しみたい!」って思っている友だちも多いんじゃないでしょうか? 焦りがある分、公平に見えなくなっている自分に気づけば、少し心が軽くなるはずです。

もし本当に、25歳で「自分以外の友だち全員が結婚する」という状況になっていて焦っているとしたら……思い切って他の仲間を見つけてみるのもアリかもしれません。「25歳で結婚するなんて人生もったいなすぎる!」って思ってる人、いくらでもいますから〜。



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To be continued・・・???





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