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くりオンマ
<profile>
1980年東京生まれ京都育ち。
大学卒業後、渡豪し、自然と戯れる。
2010年、結婚を機にソウルへ。
2012年4月にソウルで愛娘を出産。
現在は外資系企業でアナリストとして働きながら、子育てにも励んでいる。



時差ぼけもまだ治っていないが、今日はお引越しの日。新しい家に行くってやっぱりウキウキする。時差ぼけは辛いものの、新しい家に荷物が運び込まれるのを見ていると、嬉しくなった。
引越しするぞと決めて、4ヶ月。娘が大きくなるにつれ、今の環境で娘を育てられるのかという疑問にぶつかった。近くに公園はないし、道も狭く交通量も多い。不安で娘と散歩にも行けないなと思うようになったのが、引越しのきっかけになった。
ソウルから離れてしまうのは覚悟の上で、引越し先を模索した。ソウルに隣接した金浦(キムポ)市ニュータウンがあるとの話を聞いて見学に行ったのが11月中旬。ニュータウンだから、道はきれいに整備されており、公園もそこら中に見える。
韓国のマンションといえば、日本で言う団地型、すなわちひとつのエリアに何棟もマンションが並んでいるといったものが多い。ニュータウンに一目ぼれした私は、その一帯のマンションの見学に行った。ちょうど3月から入居開始のマンションがあるとのこと。
モデルルームを見に行ったところ、団地内には基本的には車は走行できない。地下駐車場にすぐつながる仕組み。保育園は団地内に数箇所、新設される。待機児童はいない。団地内に大きな公園が2つ。それ以外にも小さな公園やベンチなどがたくさん。
正直、気に入らないわけがない(笑)気になったのは、主人の出勤時間。今より40分ほど遠くなる。この部分をクリアできるのかという問題があったが、主人もマンションが気に入ったらしく、また娘の安全を考えると、引っ越したほうが良いと言ってくれたため、引越しを決意した。

韓国での引っ越しは基本的に、引越し業者が梱包から全てやってくれる。完全おまかせコースである。でも、私の性格上、前もってある程度詰めておきたいという考えがあったので、出張前にある程度の荷物は梱包しておいたのだ。
こっちの引越し業者は荒い(笑)新築のマンションだというのに、土足でずかずかあがってくる。さすがに注意したところ、きれいな白いシューズに履き替えてくれた……言わないときれいな靴には履き替えてくれないのね……汗。

荷物が少ない私たちは、夕方5時にはきれいに荷物も整頓でき、無事引越し完了! さぁ、明日からは保育園の見学だ!

引越しの翌日から保育園を1件ずつ見学し始めた。なんと団地内に新設の保育園が6件! マンションの1階が保育園になるのだ。日本でいう無認可保育園に近いが、認可を受けているところも多い。また、市が設けている厳しい基準をクリアしないと開園には至らない。
何件か見て回り、「のびのび元気に」を教育目標にしている園長先生にお任せすることにした。モンテッソーリや、お料理教室、英語教室など、いろいろな教育プログラムを打ち出している保育園もあったが、まだ娘は1歳。のびのびと元気に遊ぶことが一番だと思い、保育園を決めた。

すべて新設の保育園なので、もちろん待機児童もいない。なので、娘は開園と同時に入園できそうだ。

韓国では市が管轄する「保育センター」が保育園を管理しており、そこで保育園の給食のメニュー表を確認できる。栄養士さんが毎月献立を作ってくれいているので、栄養士さんを専属で雇えない小さな保育園でも栄養のバランスのとれたものを食べられるというわけなのだ。
もちろん、保育園の事情で食材が調達できなかったりする場合は、メニューの置き換えもあるが、基本的にはメニュー表に沿って調理するとのこと。保育センターのサイトに行けば、保護者もそのメニューを確認できる。
しかし、メニューを見て、目玉が飛び出そうになった。チゲやらキムチやら……これ、こどもが食べてもいいのかと思うようなメニューばかり。娘はまだ離乳食なので該当はしないが、1歳になったら少しずつ給食メニューにあるものを食べ始めるとのこと……

一言で、おーまいがーっ!である。当分の間は、まだ離乳食を食べるので・・・と言って、お弁当を持たせるしかないな……。

慣らし保育がスタートしたので、娘と一緒に保育園で1時間ほど遊んできた。いつもの事だが、オンマのことは完全無視で、保育園のおもちゃの多さに娘は大興奮で、大はしゃぎ。

先生ともすっかり仲良し。やっぱり何の心配もないや(笑)



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