翌週、絵画教室2日目。一旦は机に向かうものの、またすぐ飽きちゃって、歩き回る。ただ、横で一生懸命絵を描いている1個上のお兄ちゃんにつられて、短い間ではあるが筆で何かを描こうとする姿がちらほら見受けられ、私としては前向きにとらえた。よし、こうやって積み重ねていけば、きっと成長するはずだと……。
2日目の作品がこちら。
絵だけを見ると、すごいじゃんと思うかも知れないが、先生と一緒に筆を持って、半強制的に描いた絵である。黒とピンクは粘土で、粘土遊びは好きな方だから、頑張るかなと思いきや、投げ飛ばして遊ぶ始末……娘は粘土をボール代わりに使用(笑) 多分、先生の求めていた事はそういう事じゃないはずだが……。
さらに次の週、絵画教室3日目。絵画教室に到着し、筆を持つのではなく、積み木で遊んじゃっている……前回までもたいして興味を見せなかったが、今回も同じく。絵を描くという事自体には興味がないようだ。ただ、横で絵を描いている子の姿を見て、つられてやっているというだけの状態。
私に迷いが生まれる……このまま通わせるべきか。私の判断が間違っていたような気がし始めた。家でも筆やクレヨンに興味が持てるように、私なりに努力をしてみるが、甲斐なし。ぜーんぜん興味を持たない(笑)3週間、いろいろな努力をして、絵画教室に通わせてみようとしたが、私の気持ちにけりがついた。
通うのをやめよう。
1ヶ月も悩んで決めた絵画教室通い。でも、結局そこには「子どもにこうあってほしい」という「親の欲」が入りすぎてしまって、結局は良い結末を迎えることができなかった。
何でもすぐやめればいいという子にはなってほしくないという思いから、葛藤もあったが、ここであと何週間、ずるずるやっても仕方がない。これは違うなと思った時に引き返すという事も大事。だから、私は引き返すことを決意。
娘は走り回ることが好きで、はしゃぐのが好き。座って、何かをするという事にまだ興味がない。わかっていたはずなのに、落ち着いて何かを達成する力を身につけてほしいという、もっともらしい言い訳をつけて、親の欲を2歳児に押し付けてしまったのだと思い、深く反省した。
あれから半年が経ち、3歳になった娘は、丸も三角も、人の顔だって描ける様になっていた。子どもそれぞれ、「時」というものがあり、その時期になれば、みんなできるようになるんだなという事。いや、別にできなくたって、どうって事はないのに。個性を引き出してあげることを優先的に考えるだけでも時間が足りないのに、苦手なものも「となりの子」と同レベルにはできてほしいという考えから、ついつい……。比べないとは言っていても、知らぬ間に比べている自分がいて……まだ2-3歳の子を(笑)
この件を通じて、深く反省し、娘のいいところともっと向き合えるようになった。身体を動かすのが大好きな娘と、体当たりで遊ぶことに徹し、毎日、公園で2時間走り回るといった日々をすごしている。娘は日々、成長しており、最近は家でもお絵かきする日がたまにある。月に2-3回ではあるが、娘にとっては大きな成長(笑)娘の速度に合わせて、私も彼女の成長を見守りたい。
リトミックの方はというと、クラス一、元気で、先生が「娘さんは男の子以上です」と断言する始末。5月まで通ってリトミックは卒業する予定だ。6月からは公園を中心におそと遊びをして、また寒くなる頃に、テコンドーを習い始めようかと考えている。テコンドーは韓国ではほとんどの子どもが一度は通うおけいこ事。5歳ごろから通わせるのが一般的らしいが、早い子だと3歳から通い始めるらしい。娘ももうしっかり意思表示もできるし、この秋ごろになればなおさらだ。娘としっかり話し合い、テコンドー教室のことは決めたいと思う。
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