肩甲骨。背中にあるということは何となく知っているけど、コレって何をしてる骨なのでしょう??
肩甲骨の働きを知るためには……腕を動かしてみてください。背中の肩甲骨が一生懸命動いていることがわかるはず!
そう、肩甲骨は、「腕の始まり」であり、腕を動かすのにとても重要な役割を担っているのです。
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ではここで、肩甲骨を取り巻く環境に目を向けてみましょう。
まずは位置。
これはカンタン♪背中ですね。といっても、もちろん背中に浮いているわけではありません。
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胴体と背骨を繋ぐ肋骨の上を、この肩甲骨が様々な角度でスライドしながら、腕を動かしているのです。 |
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「では肩甲骨は肋骨の上を滑りながら動いてるのね!」と納得するのはまだ早合点。 |
もしそれだけだとしたら、肩甲骨は背中を縦横無尽に動き回ってしまいます!
肩甲骨は、鎖骨によってをあるべき場所に繋ぎ止められているのです(○:肩鎖関節)。
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鎖骨は首の下にある、デコルテの美しさを左右する重要な骨。肩甲骨が後ろ側の「腕の始まり」なら、鎖骨は前側の「腕の始まり」なのです。
そう考えると、腕の始まりは身体の中心部という事が分かりますね。
これで肩甲骨が置かれている環境が、何となく見えてきたでしょうか?
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肩甲骨が肋骨の上をスライドしているのはわかりましたが、肩甲骨はどんな動きをしているのでしょうか?
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例えば寒ーい時、胸を張る方は珍しいと思いませんか? 寒い時は自分を抱きしめるように肩を前に、背中を丸める場合が多いと思います。
この時、肩甲骨は胸の筋肉に引っ張られ、肋骨の上を前方にスライドしながら少し上に上がって行きます。
寒い季節に肩が凝りやすいのはこのためです。普段以上に首の筋肉が緊張してしまう上に、ギュッと力の入った胸の筋肉でリンパの通り道をふさいでしまうのです。 |
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それでは続いて、得意なことを誉められた時はどうでしょう?
胸を張って肩が後ろに行きますよね。ここで肩甲骨はぎゅーっと背骨に引き寄せられ、さら引き下げられます。
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これらの動きを見てみると、肩甲骨が胸や背中などで大きな筋肉に繋がっていることが分かります。背中の筋肉の約80%は腕を動かす為にあるといわれていますが、それも頷けますね。
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