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宮川万衣子 miyakawa maiko
<profile>
1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍中。


東日本大震災で被災された方々、及びご家族の皆様、また、ご友人やお知り合いが被災された方……心からお見舞い申し上げます。

 

まだまだ4月とは思えない冬の寒さが続いています。
衣類に包まれる幸せ。お風呂に入れる幸せ。
暖かい部屋で、明るい照明の下、温かいものが食べられる幸せ。

そんな幸せを噛みしめています。

そして、1日1日近づいてくる季節……春。
春がやってきます。
苦難に見舞われた日本列島に、春がやってきます。

タートルネックを脱ぎ捨てて、露わになるのは……デコルテ
今回はそんなデコルテの重要な構成要素、鎖骨のお話です。


美しいデコルテ、皆さんはどんなデコルテを想像しますか?
長い首、輝く肌、浮き出た鎖骨……。
浮き出た鎖骨、これは鎖骨が浮き出ているのではなく鎖骨周辺の筋肉などがあるべき場所に収まって引っ込んでいる状態。
では、鎖骨とその周りの構造を見ていきましょう。

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鎖骨は、デコルテの重要な構成要素でもあると同時に、解剖学的には、「腕の始まり」と言われています。
バックナンバーのVol.2を見ていただくと、肩甲骨の回でも肩甲骨は「腕の始まり」とご紹介しています。
馬や牛のように、4本足で歩く動物には、鎖骨が無いのはご存知でしょうか? 腕を自由に動かすために、鎖骨はこのような形をして肩甲骨とペアを組んでいるのですね。

そんな鎖骨、どんな状態なら素敵に見えるのでしょう?
よく、鎖骨がV字になっていると「いかり肩」に見えるというお悩みを聞くことがあります。
もちろん、極端に外側が上がっている鎖骨は首が短く見えることがあったり呼吸が浅くなったりする弊害が起こりうるかもしれませんが、一番厄介なのは、外側が下がってしまっている「への字」の鎖骨なのです。

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女性は特に肩関節も小さく、腕の筋力や肩甲帯(首・肩の周辺を併せてこう呼びます)の力が弱いので、腕の重みに引っ張られぶら下がった状態になりがちです。

01 その状態のまま肩を必要以上に下げようとすると、背中の筋肉を使いすぎたり、肩周りの筋肉が緊張しすぎてしまい肩こりや首の痛みを引き起こしてしまいます。

ビューティだけでなく、健康面にまで影響が出てしまってはもう鎖骨を甘く見られないですね。


左の鎖骨に右の手の平を当ててみます。
この時右手の親指が鎖骨に沿うように置いてみましょう。


そのまま、腕を肩の真横に水平に上げ、そこを中心とした大き目の円を描くように腕を回してみます。

鎖骨の一般的な可動域は……

上に 10 センチ
下に 3センチ
前に 10センチ
後ろに 3センチ

と言われています。

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※赤丸は鎖骨の端っこ

鎖骨の動きを手の平で敏感に感じ取る練習をしてみましょう。
もし、あまり動いていないなあ……と感じたら、 鎖骨をリードするように動かしても良いかもしれません。




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