美しいデコルテ、皆さんはどんなデコルテを想像しますか?
長い首、輝く肌、浮き出た鎖骨……。
浮き出た鎖骨、これは鎖骨が浮き出ているのではなく鎖骨周辺の筋肉などがあるべき場所に収まって引っ込んでいる状態。
では、鎖骨とその周りの構造を見ていきましょう。
鎖骨は、デコルテの重要な構成要素でもあると同時に、解剖学的には、「腕の始まり」と言われています。
バックナンバーのVol.2を見ていただくと、肩甲骨の回でも肩甲骨は「腕の始まり」とご紹介しています。
馬や牛のように、4本足で歩く動物には、鎖骨が無いのはご存知でしょうか? 腕を自由に動かすために、鎖骨はこのような形をして肩甲骨とペアを組んでいるのですね。
そんな鎖骨、どんな状態なら素敵に見えるのでしょう?
よく、鎖骨がV字になっていると「いかり肩」に見えるというお悩みを聞くことがあります。
もちろん、極端に外側が上がっている鎖骨は首が短く見えることがあったり呼吸が浅くなったりする弊害が起こりうるかもしれませんが、一番厄介なのは、外側が下がってしまっている「への字」の鎖骨なのです。
女性は特に肩関節も小さく、腕の筋力や肩甲帯(首・肩の周辺を併せてこう呼びます)の力が弱いので、腕の重みに引っ張られぶら下がった状態になりがちです。
|
その状態のまま肩を必要以上に下げようとすると、背中の筋肉を使いすぎたり、肩周りの筋肉が緊張しすぎてしまい肩こりや首の痛みを引き起こしてしまいます。
ビューティだけでなく、健康面にまで影響が出てしまってはもう鎖骨を甘く見られないですね。 |