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宮川万衣子 miyakawa maiko
<profile>
1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍中。


うだるような暑さが台風の通過と共に足早に去り、ほっと一息も束の間……。

今度は急激な温度変化や冷たい風に、なんとなく体調を崩しがちな方も多いのではないでしょうか?
季節の変わり目は、こういった温度変化に対応するために身体の中はてんてこ舞い。それに加えて、筋肉や靭帯も冷やされる事で固く凝りやすくなってしまいます。

これからの寒い時期、絶対に冷やしてはいけない下半身。

中でもあまり注目する事のない、「太もも」が今回の主役です!

一般的に、「太もも」と言えば脚の付け根からヒザ辺りまでを指します。
でも、
「脚の付け根」って?
「ひざの上?下?」
と、結構あいまいな定義ですよね。
そこで、今回は徹底的にこのあたりを解明していきましょう!
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脚の付け根、いわゆる「股関節」は図のような球関節と呼ばれる形をしています。人間の身体の中では、股関節の他に肩関節も球関節です。
この関節の特徴は、前後左右のほかに回転の動きも出来るという点。
つまり、
とてもよく動くと言うことですね。
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ひざはみなさんご存知、ひざ小僧が一番に思い浮かぶのでは?
このひざ小僧(ひざのお皿)を基準として考えると太ももの筋肉は前面・背面共にひざの下まで続いています。
ここでは太ももといえば、ひざの下までと考えましょう。

さて、股関節の動きについてもう少し詳しく見てみましょう。このとてもよく動くと言うのは良い事ばかりではありません。大きな弊害の一つに「外れやすい」ということがあります。
そこで活躍するのが、不安定な股関節をしっかりつなぎとめておく、筋肉靭帯です。

様々な方向に動く太もも。ここからは動きの方向別に、太ももの筋肉を見ていきましょう!
動きに使われる筋肉を知れば、脚痩せヒップアップなどの目的に合わせて行うエクササイズの効果もアップするというもの。しっかり確認していきましょう♪



人間の太ももは、前に130度ほど上がるように出来ています。これくらい動けば、階段の昇り降りもスムーズにできますね。

この時に使う筋肉の代表格をみていきましょう。


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ここで注目したいのは、腸腰筋の中でも大腰筋と呼ばれる筋肉。
この筋肉の始まりは、何と「背骨」なんです。
この筋肉は、全身の中で唯一、上半身と下半身をつなぐ筋肉
直径平均約3センチという細い筋肉ですが、太ももを持ち上げるという大きな仕事をしています。

と言う事は……この筋肉をしっかり意識して脚を持ち上げれば、太もも前面の筋肉(大腿直筋)をそんなに使わなくてもいいという事。
ほっそりとした脚のヒントになります♪


前に対して、動きの少ないのが後ろ側。
股関節だけで腿を後ろに動かせる範囲は約15度
生活の中での動きを考えてみても、後ろに脚を持ち上げる機会ってあんまりないかも……。
さて、ここで使う筋肉の代表です。


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この方向に持ち上げるときに注目したいのが、大腿二頭筋と呼ばれる太ももの裏側の筋肉。ハムストリングスという名前の方が馴染みあるかもしれませんね。この筋肉をしっかり使わないと何が起こるのでしょうか?

それはこの筋肉の始まっている部位を見ると想像がつくかもしれません。この筋肉のはじまりは座骨。ちょうどお尻の真下にあたります。

ハムストリングスをしっかり使っておかないと、下からの支えを失ったお尻は垂れ下がって来ます。

もちろんお尻の筋肉自体をしっかりと使う事も重要ですが、立っているだけでも使われやすいお尻よりも、太ももの裏側を意識して使ってあげる事がより重要かもしれませんね。

股関節の動きは他にも
 ・横に持ち上げる
 ・内側に引き寄せる
 ・ガニ股/内股

などがありますが、今回は太ももの筋肉についてこの二つに着目していきました。
さてここからは、これらの筋肉を効果的に動かすためのエクササイズのご紹介です。






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