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宮川万衣子 miyakawa maiko
<profile>
1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍中。


エアコンの風が直撃、かと思ったら、むれる髪の毛から汗のしずくがタラリ……。
夏の首筋は、冷やされたり熱がこもったり、とっても大変!
ただでさえ、働く女子たちにとって肩コリ・首コリは大敵なのに、この季節は「気温差・温度差」という苦しい追い打ちがかかってくるのが悩みの種です。
しっかりケアして、美しく健康な首筋美人をめざしましょう!

首が「背骨」の一部だというと、「へっ?」という方も多いかもしれませんが、身体の中心を走る背骨の構造をみると納得なのではないでしょうか?
背骨は骨盤から徐々に小さくなりながら上に連なる24個の骨。「」と呼ばれる部分には7つの骨があり、背骨の中でも一番よく動く箇所です。

首が良く動くのはもちろん、色んな方向を見るため。
動物は古くから、天敵から身を守ったり食べ物を探したりするために、いつでもどこでも様々な方向を気にして目を配らなければなりませんでした。

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このようにして様々な角度に動かせるようになった首。
現代の生活の中では中々その
動かしやすさを活かしきれていないどころか、動き過ぎるゆえの故障が増えてきて悩みのたねになってしまっていませんか?

それでは、
首の働きとしくみについて見てみましょう。

先ほども触れたとおり、首は背骨の一部です。
骨も筋肉も綿密に繋がりあっているため、腰が動けば首も動き、逆に首が動けば腰も共に動きます。

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ココでは、首の構造に注目して見ていきましょう。

首の骨は頭蓋骨のすぐ下から7つの骨で出来ています。首の下は「胸椎」と呼ばれる背中(胸の裏側)の骨で、肋骨がくっついているので、首ほど大きくは動けません。

首の骨は単体で動くことが出来るので、たくさんの方向に曲げたりひねったりする事ができるのです。

その中でも特によく動くのが、上から1番目と2番目の骨。首の動きの半分は、このふたつの骨によって行われていると言われています。
それではこれらの骨をよく見てみましょう。

1番上の骨は『環椎(かんつい)』と呼ばれる骨で、その名の通り輪っかのような形をしています。
2番目の骨は『軸椎(じくつい)』。これもその名の通り、軸を持っています。人が腕を胸の前に出しているような形にもみえますね。

この『軸椎』の軸の部分が『環椎』の輪っかの中に入ることで、頭をスムーズに色んな方向に動かすことが出来るのです。

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では、あとの5つの骨はどうなっているのでしょう?
実は、残りの5つの骨をどう使っているかによって、首の不調が決まると言われています。
この「からだのおはなし」でも度々テーマにのぼるトピックスではありますが、たくさん動かせる場所だからこそ起こりがちなのが、はじめにも述べたとおり「動かし過ぎ」による不調
でも、この「動かし過ぎ」は他の部分の「動かない」によって引き起こされているってお気付きでしょうか?
他の動きにくい箇所をブロックして、動かしやすいところにばかり負担をかけてしまうと、この「動かし過ぎ」による不調が現れるのです。

それではこの首の動きを再確認して改善していく、簡単エクササイズをご紹介していきます!





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