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宮川万衣子 miyakawa maiko
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1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍中。
2012年7月より、「All About」の「ストレッチ」担当ガイドとしても活動中。



日、一日一日と気温が下がってくる秋。
夕焼け空の表情も夏とは一転して、しっとりとしてきましたね。
Tシャツ、キャミソールからタートルネックやニットに着替えて、寒さをこらえるこの季節、気になるのはやっぱり強張って不調が起こりがちな肩まわり。
今回・次回の2回にわたって、この肩周りの仕組み肩凝り予防・解消のプチエクササイズをご紹介します。
肩周り第1回目の今回は「肩甲骨と背中からのアプローチ」です。それでは早速見ていきましょう!

「肩まわり」と冒頭からひとくくりにしてみましたが、厳密に言うと肩って「どこ」でしょう?

その疑問を紐解くために、まずは肩まわりの骨の仕組みを見ていきましょう。
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腕の動きが起こる場所が「肩関節」ということは何となく理解できますよね。「腕」の骨は、鎖骨と肩甲骨によって作られたソケットのような「くぼみ」に付着しています。
今回の「からだのおはなし」では、このピンポイントの部分を「肩関節」と呼んでいきます(ピンク矢印)

この「肩関節」は間の身体の中で一番大きく動かせる場所。だからこそ、たくさんの筋肉に包まれて安定性を高めなければいけない場所でもあるのです。もしこれらの筋肉が無ければ、肩は簡単に外れてしまうし、腕を自由に動かすこともままならないし、大変です!
たくさんの筋肉が共同して動くことで肩の様々な動きが可能になっているので、これらのバランスがとても重要になります。バランスが崩れると特定の場所に痛みが出たり、周りの筋肉のどれかに不具合が出たり、これらが肩凝りや肩の様々なトラブルの原因になることも多いと言われています。

「肩関節」のメカニズムがザックリと理解できたところで、今度はその骨組を包む筋肉を見ていきましょう。
前出の通り、肩を包む筋肉は背中や首、頭に至るまで実に多種多様です。そのひとつひとつを見ていくのはとても大変。
ここではそれらの筋肉を共同体として捉えて、ご紹介していきたいと思います。

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肩周りを支える筋肉は、後頭部から始まり首、背骨を中心として菱形に両方の肩関節へ向かいます。

肩関節の手前でそれを包むように少し膨らみ、二の腕の部分は細くぶら下がりそして多様な指の動きを作り出すため肘下で再び太く発達して指先へと続きます。

あれ?肩まわりなのに指先?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

人間の身体はひとつの会社のようなもの。たくさんの人が協力して働くことでスムーズな動きが可能になり、一見無関係に見える遠く離れた箇所が重大な役割を担っていることも多いのです。

これら筋肉の繋がりや連結をイメージできると、次にご紹介するストレッチやエクササイズを行う際に、肩まわりの筋肉をオーケストラがハーモニーを奏でるように背中全体で感じることが出来るかもしれません。




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