また、英語の幼稚園では、とても必要で大切なことがあります。それは自己主張をすること。これは、自分の意見を言うということではなく、もっと基本的なこと、「自分はこれが欲しい」や「こうしたい」という「自分の気持ち」を、自分で言えるということです。
先生方は、とても明るく優しく、親切ではありますが、日本人の先生のように、子どもの気持ちをくみとって、きめ細やかにケアをしてくれる訳ではありません。
自分の気持ちは、はっきりと自分で示さなければならないのです。
TAKUが2歳の時、こんなことがありました。初めてプリスクールに通い始めた日、なじめるか心配で、そっと影から様子を見ていました。少し遊んでから、おやつの時間になり、テーブルいっぱいに座った子どもたちに、クッキーが配られました。見るとTAKUの分がありません。
(どうするかな・・・)と様子をうかがっていると、しっかりと手を上げて、大きな声で「Cookie Please!!!」と言うことができたので、何とかここでやっていけるかな……と安心したのを覚えています。
入園前から、アメリカでの意思表示の必要性を感じていたので、「○○,please!」,「Thank you」,「No」,「Help me」など、最低限の気持ちを表す言葉を教え、英語のハンデがあっても、もじもじしないで、人とコミュニケーションを取っていけるように練習をしました。
このような小さな頃からの土台が、次のステップ、「自分の意見を積極的に言う」という、アメリカらしい教育へとつながっていくのかもしれませんね。