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UKA
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1973年京都生まれ。 L.A.在住のフリーライター。
2007年、夫の仕事で渡米、
2008年、Babyを出産。
抜けるような青空の下、 5歳になるTAKUとのL.A. Lifeをお送りします!




皆さまこんにちは! 日本では、いくつもの台風が通過し、そろそろ凛とした秋の空気が感じられる頃でしょうか?

こちらL.A.も、11月3日夏時間の終了とともに、1時間時計を早め、暦の上では夏から秋へとシフトします。
雨が本当に少ないL.A.ですが、1年のうちで、11月〜12月頃は雨が多い時期と言われていて、曇り空や少雨が続きます。でも子どもたちにとっては、珍しいわくわくとする雨! 普段は使わない傘や長靴をはいて、大はしゃぎです。ただ、大人にとっては、不便なことの連続。車社会のL.A.の空は、意外にも大気汚染がひどく、夜もあまり星が見えないくらい。長い間、空に淀んでいたチリやホコリが、雨粒と一緒に降ってくると、車がどろどろになることも! また、雨降りに備えていない・慣れていないため、道路にはたくさんの水溜りができ、不慣れな雨の日の運転に道は渋滞し、交通事故が起こり、お店では雨もり、家庭では停電などのトラブルが続きます……。

さて、秋といえば、アメリカでは新学期の季節。TAKUも9月から、「Kindergarten」という、1年制公立小学校付属幼稚園に入学。これからこのElementary(小学校)で、5年生まで勉強します。
初めは、どんなところかな……大丈夫かな……と親子ともども不安でいっぱいでしたが、TAKUは持ち前の物おじしない明るさで、すぐに友達を作り、毎日はじけるような笑顔で楽しんでいます!

今回は、新しく始まった、「Kindergartner」生活をご紹介します。

こちらが、TAKUの教室。日本の校舎と違い、たいていは平屋の1階建てで、横に大きく広がっています。

学校の送り迎えは、基本的に。そのため、送迎時間はパーキングや付近の道路が大渋滞します。
そこでとられているのが、ドライブスルー式のお迎え方法。親は、子どものクラスと名前を書いたプレートをフロントガラス付近に置き、子どもたちはクラスごとに並んで待ちます。親の車がやってくると、先生がプレートと親の顔を確認し、子どもを乗せるという手順です。その誘導は、なんと校長先生
小さい学校では、校長先生が全校生徒の名前を憶えているといわれるほど、積極的に子どもや親と関わり、前面に出て活動します。子育て世代の40代の女性の校長先生が多いのも驚き。
実際に、校長先生から毎日のように学校活動を知らせるメールが届き、とても親近感がわきます。

クラスの様子は、先生が優しくも厳しい! 以前、Pre-school(幼稚園)での教育方法をご紹介したことがありましたが、Kinderでも引き続き、先生の指示に従うこと、集中して取り組むこと、お友達と仲良くすることを、厳しく教えられます。良いことをすると、皆の前で大げさなくらいに褒め称えられ、悪いことをすると、こちらも皆の前で厳しく叱られます。まさに、「飴と鞭」の教育方法。

これは壁に貼ってあった、クラスルールお友達と道具を大切にし、先生とお友達の話をよく聞く手を挙げて発言する、座るときはあぐらをかいて座るなどです。ちなみに、日本人の女の子にとっては座りにくい「あぐら」。英語では、「Crisscross applesause」といいます。アップルソース? とTAKUに私も何度も聞き返しました。聞きなれない言葉ですが、アメリカでは小さな頃から聞きなじんでいる言葉です。

こちらは、警告(Warning)のボード。縦型の信号機のようになっていて、下のグリーンが「Super job=良好」、中央のイエローが「Warning=警告」、上のレッドが「Time out=反省」となっていて、子どもの名前が書かれた洗濯バサミが、悪いことをするたびに上へと上がっていく仕組みです。しかも、悪いことをした時は、自分で洗濯バサミを上に動かさねばなりません。「Time out」になると、一定時間、部屋の隅の椅子に座って反省。
このボード、反省と自覚を促すためのようですが、見せしめのようでなかなか厳しい……。

反対に、いいことをした時は、ホワイトボードに書いてあるシャボン玉の絵の中に、自分の名前を書いてもらえます。
毎週金曜日には、シャボン玉の中に名前がある子どもたちだけが、「Bobble Party=シャボン玉パーティー」に参加できるというもの。ただし、先生からWarningを受けると、ただちにその名前は消されてしまうというから、気が抜けません! TAKUは、毎日進んでゴミを拾ったり、お友達を助けたりして「Bobble Partyに行くの!」と頑張っているようです。

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