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UKA
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1973年京都生まれ。 L.A.在住のフリーライター。
2007年、夫の仕事で渡米、
2008年、Babyを出産。
抜けるような青空の下、 6歳のTAKUとのL.A. Lifeをお送りします!




皆さまこんにちは! 日本では、ピンク色に包まれた桜のシーズンも終わりを告げ、生き生きとまぶしい緑が、すくすくと枝を伸ばしているころですね。暖かくて、きらきらとしていて、美しい日本の春。

こちらL.A.は、相変わらずの青空です! 例年ならば、ぐっと気温が上がってくる時期ですが、今年はまだまだ肌寒く、日本の春のイメージです。4月の20日には、イースター(復活祭。キリスト教関連のイベント)があり、子どもたちはゆで卵に色を塗ってイースターエッグを作ったり、プラスティックのエッグの中に、お菓子が入ったものを拾うイベント――エッグハンティングを楽しみました。これは、親たちや教会関係者がお菓子入りのエッグを作り、公園のあちこちに隠したりばらまいて、子どもたちが籠を持ちながら、それを拾い集めるイベントです。
その意味は、キリストの復活をお祝いするとともに、春の訪れを喜ぶもののようです。
イースター以降、L.A.の雰囲気は、まぶしい夏のビーチシティへと変わっていきます!

さて今回のテーマは、「子どもをとりまく習慣の違い」について。TAKUを育てていて、自分の子どもの頃の習慣とアメリカの習慣の違いに、とても驚くことがあります。そして、その違いによって誤解を生まないように、注意しないといけないことも!

まずは、「プレイデート」について。アメリカでは、子ども同士を遊ばせることを「プレイデート」と呼びます。以前、子どもの安全な遊び場が人気だ、ということをご紹介しましたが、アメリカでは子どもたちの安全を守ることに、本当に敏感です。それには、誘拐や行方不明、犯罪が多いという残念な背景があるようです。
そのため、日本のように子どもたちだけで公園やお友達の家に遊びに行く、ということは絶対にありません。
まずは、親同士がプレイデートの約束をし、親子一緒に公園に行く、または親子一緒に誘われたお家に遊びに行く。あるいは、誘われた子の親が、自分の子どもを、誘ってくれた子どもの家に送り、また迎えに行きます。
日本のように「ちょっと今日、学校の後遊ぼう!自転車で行くね!」という簡単な訳にはいかず、常に「親がかり」です。
親からすると少し面倒ではありますが、子どもの遊び相手のこと、その親のこともよくわかり、安心でもあります。様々な人種や習慣を持った人が集まるアメリカでは、挨拶をしたくらいでは人となりやバックグラウンドがわからないためです。
先日も、TAKUのクラスメイト・イーサンのママから電話があり、プレイデートの約束をして、親子で家に遊びに来てくれました。レゴで遊んだり、リサイクル用の段ボールやお菓子の箱で車を作ったり、ディズニーのキャラクター・飛行機「ダスティ」のテントの中でお菓子を食べたりして楽しみました!



次に驚いたことは「子どもとの距離感の違い」、そして「子どもの独立性を尊重する習慣」です。
まずは、映画やドラマで見たことがあるように、アメリカでは赤ちゃんの頃から、子どもに一人部屋があてがわれます。もちろん兄弟姉妹がいた場合、小さな頃は同じ部屋のこともありますが、小学生くらいになると、基本的には一人部屋となります。男女のきょうだいの場合は、小さな頃から部屋を分けることを勧められます。
日本の場合、赤ちゃんのベビーベットは両親の寝室に置き、首が座ってきたら添い寝をし、子どもがほどほどに大きくなるまでは、川の字で親子一緒に寝る……これが一般的なスタイルではないでしょうか。
赤ちゃんを赤ちゃんの部屋で一人で寝かすって、何かあったら、また夜の授乳はどうするの?!と疑問に思われると思いますが、写真のような赤ちゃん監視用のモニターと携帯のような子機、トランシーバーなどがあり、両親の寝室に子機や片方のトランシーバーを置いて、鳴き声が聞こえたら、起きて授乳に行く……というシステムです。


母親にしたら大変!だと思いますが、赤ちゃんの頃から、親と子のプライバシーを守る、という習慣づけなのでしょうか…。

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