次に、1日にやるべき勉強、@読書 A言葉を書く練習 B文章を書く練習の中から、各自が、自分のやりたいものを選んで、勉強を始めていきます。Kinderの時は、自分の机がなかったのですが、Firstからは、4人で1つの大きなテーブルを共用し、決まった自分の席に座ります。
このように、自分でやることを決めるスタイル、また、みんなで一斉に同じ勉強をしないというのは、とても面白く感じます。
また、とてもいいなと思うことは、1つの勉強や作業を、15分以上は続けてしないということ。最初の先生の本読みも、まだお話が最後まで終わっていなくても、15分くらいで中断し、また後で、続けて読んでいきます。おそらく、子どもたちが集中できるのが、15分くらいだと考えているからでしょう。
各自の勉強中は、静かなクラッシックが流れ、15分たつと、先生は突然、ベルを「チーン」と鳴らし(お店によく置いてある、銀色の呼び鈴です)、子どもたちはその音とともに、即座に鉛筆を置いて、頭の上に手を置きます。この、反射を用いた、調教のような教育法も、よく見られる風景です。
言葉を書く練習も、日本のようにひたすら書くのではなく、1行づつ色と文字の大きさを変えて書いたり、粘土で言葉の形を作ったり、スタンプを使って書いてみたりと、とにかく楽しくできる工夫がされています。
また、驚いたのが、読書のスタイル! 子どもたちは、各自図書室から借りてきた本数冊を、自分専用のバスケットに入れていて、教室にあるクッション置き場から好みのクッションを選び、教室の好きな場所で読書を始めます。壁にもたれて読んでいる子、教室の真ん中で寝そべって読んでいる子、とにかく自分がリラックスできる場所で、好きなスタイルで本を読むのです。
面白いのが、子どもたちは決して固まらず、本当にバラバラの場所で、各自読んでいるということ。TAKUに尋ねると、「今日はこの本を読んで面白くないなと感じたら、すぐに次の本に変えなさい」と先生が教えてくれたとのこと。自分の好きなスタイルで、好きなことに集中するという姿勢。本当に興味深く感じます。
|