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UKA
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1973年京都生まれ。 L.A.在住のフリーライター。
2007年、夫の仕事で渡米、
2008年、Babyを出産。
抜けるような青空の下、 7歳になったTAKUとのL.A. Lifeをお送りします!




皆さまこんにちは。新しい年、2015年が始まりましたね。
私たちは、年末年始を、西部劇で有名な「モニュメントバレー」で迎えました。ジョンフォード監督の「駅馬車」や、バックトゥーザフューチャーPart3、インディージョンズ最後の聖戦など、この独特で、乾いた赤土の岩山風景が、たくさんの映画の印象的なシーンに使われています。


このあまりに壮大な景色を目の前にすると、時間の感覚や、自分自身の日常もどこか遠くなって、不思議な気持ちにさせられます。
ちょうど大寒波にみまわれて、フリーウェイが雪で閉鎖になってしまい、除雪が済むまでひたすら待ったり、通れる道へ迂回したりしながら、20時間近くかかって、ようやくこの景色にたどりつきました。
でも、ちょっと珍しい、雪のモニュメントバレーを見ることができて、新たな1年が、また楽しくなるような予感がしました。
皆さまにとっても、すばらしい1年となりますように。

さて今回は、楽しいイベントが続いた、Xmasから1月の様子を、お伝えします!

Xmasが近づいたある日、TAKUのElementary(小学校)では、絵本「ポーラエクスプレス」を再現するイベントが行われました。日本では、「急行『北極号』」という書名で、村上春樹によって翻訳されています。
クリスマスイブの夜、サンタクロースを信じられなくなった少年の家に、突如大きな蒸気機関車、「ポーラエクスプレス」がやってきます。子どもたちをたくさん乗せたその機関車は、サンタクロースのいる北極点へと向かうのですが、途中さまざまなことが起こって……。
ロバート・ゼメキス監督によって、CGアニメ化もされているので、見たことのある方も多いのでは、と思います。こちらでも、Xmasのストーリーとしては定番のもので、子どもたちも大好きなお話です。
この日はパジャマで登校した子どもたち。教室の前には、ポーラエクスプレスの座席に見立てた椅子がずらりと並べられ、ノースポール(北極点。サンタクロースが暮らす街です)行きのチケットを手にした子どもたちは、まるで本物の列車に乗り込むように、嬉しそうに席についていきます。首から下げた、可愛い小さなベルを鳴らしながら、興奮が高まったところで「オールボード!」、とうとう出発の合図です。
スピーカーから流れる、CDストーリ―ブックのお話に合わせて、今度は車内の子どもたちに、ココアが配られます。
みんな、想像力を最大限に膨らませながら、L.A.からノースポールへの旅は続きます。「ジングルベル」「Let it snow」「ジングルベル ロック」などを歌い終わったところで、とうとうノースポールへ到着! 子どもたちの楽しい夢の旅は終わりました。


教室に帰った子どもたちに、さらなるサプライズが! 
突然、校長先生の秘書が、教室に転がるように走りこんきて、「みんな! サンタクロースからこの小包が来たのよ! 住所がノースポールって書いてあるわ!」、今度は担任の先生が「本当に?あっ、この小包、氷のように冷たいわ! 本当にノースポールから来たんだわ!」と、女優のような迫真の演技で答えると、子どもたちは手を取り合ったり、飛び跳ねたりして、興奮と喜びで大絶叫! 冷たい小包の中からは、子どもたちがサンタクロースへ送った手紙の返事が入っていました。
ユニークで可愛らしい光景に、親たちも笑いをこらえるのに必死でしたが、幸せで暖かな気持ちになりました。

Xmasイブの夜、サンタクロースがいることを確信したTAKUは、手紙とクッキー、赤鼻のトナカイ用には人参を置いて、わくわくしながら眠りにつきました。

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