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UKA
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1973年京都生まれ。 L.A.在住のフリーライター。
2007年、夫の仕事で渡米、
2008年、Babyを出産。
抜けるような青空の下、ファーストグレード(1年生)のTAKUとのL.A. Lifeをお送りします!




皆さまこんにちは! 今年の春は、例年よりも寒い日が多かったと聞きましたが、5月になり、暖かな日差しの下で、緑が濃く深く、のびのびと枝葉を伸ばしてきている頃でしょうか?
こちらL.Aも、爽やかな季節の到来です!初夏を感じさせるようなさらっとした風と、眩しく照りつける太陽。乾いた道路の上では、やしの木の影が、ゆらゆらと優しく揺れています。6月半ばから始まる夏休みを前に、1年でいちばん心地いい、のんびりとした日々です。
さて今回は、そんなTAKUの毎日から、アメリカの子どもたちの「読書」にまつわるお話をご紹介します!

アメリカの子どもたちにとっても、「読書」はとても大切なものと位置付けられ、小さなころから、たくさんの本を読むことを勧められます。学校では毎朝、先生の読み聞かせがあり、授業の中でも読書の時間がもうけられています。以前ご紹介したことがあるように、子どもたちは、ライブラリーで借りてきた本を自分専用のバスケットに入れ、クッションの上で寝ころびながら、教室の好きな場所でリラックスして読書を楽しみます。
また家では、寝る前に毎日1冊、親が読み聞かせをすることが宿題となっています。

ファーストグレード(1年生)では、授業で教科書を使わないので、先生の読み聞かせの時間が、いわゆる国語のような時間になっています。先生は感情をたっぷり込めながら、少しづつ本を読んでくれ、「次のページはどうなると思う?」と子どもたちに意見を聞いたり、聞きなれない新しい言葉「Interesiting words」と名付けて、意味を確認してからふせんに書き、AからZに分類して壁にぺたっと貼り付け、クラスお手製の壁辞書を作ります。
そして最後に必ず、筆者の意図(「What do you think the author is trying to teach us?」)を子どもたちと話し合い、読解力をつけさせるのです。

また、まだ理科や社会の授業が特別にないので、動物のことを勉強する時には、動物の本を読み聞かせ、アメリカの記念日や行事の日には、関係する本を読み聞かせて、その後にビデオを見たり、工作をしたりして、知識を広げていきます。
ちなみに、教科書がないだけではなく、プリント学習なので各自のノートも必要なく、鉛筆やペンもクラス共用なので、TAKUの毎日の持ち物はランチだけ。そのため、身の回りの用意や、整理整頓の意識が、日本の子どもたちよりも低いような気がします…。

さて、TAKUが今大好きな本は「An ELEPHANT&PIGGUE BOOK(ぞうとブタ)」シリーズ。著者は世界的にも有名な絵本作家「Mo Willems」です。

シンプルな絵と文章ですが、キャラクターの表情が豊かでとても愛嬌があって、読んでいて本当に楽しい!

また同じ作者の
「The Pegeon(はと)」シリーズも、ユニークで楽しく、日本でもいくつかの本が翻訳されています。

学校でも、絵をまねして書いてみたり、オリジナルストーリ―で絵本を作ったりと、読書を楽しめるように工夫されています。

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