アメリカの子どもたちにとっても、「読書」はとても大切なものと位置付けられ、小さなころから、たくさんの本を読むことを勧められます。学校では毎朝、先生の読み聞かせがあり、授業の中でも読書の時間がもうけられています。以前ご紹介したことがあるように、子どもたちは、ライブラリーで借りてきた本を自分専用のバスケットに入れ、クッションの上で寝ころびながら、教室の好きな場所でリラックスして読書を楽しみます。
また家では、寝る前に毎日1冊、親が読み聞かせをすることが宿題となっています。
ファーストグレード(1年生)では、授業で教科書を使わないので、先生の読み聞かせの時間が、いわゆる国語のような時間になっています。先生は感情をたっぷり込めながら、少しづつ本を読んでくれ、「次のページはどうなると思う?」と子どもたちに意見を聞いたり、聞きなれない新しい言葉を「Interesiting words」と名付けて、意味を確認してからふせんに書き、AからZに分類して壁にぺたっと貼り付け、クラスお手製の壁辞書を作ります。
そして最後に必ず、筆者の意図(「What do you think the author is trying to teach us?」)を子どもたちと話し合い、読解力をつけさせるのです。
また、まだ理科や社会の授業が特別にないので、動物のことを勉強する時には、動物の本を読み聞かせ、アメリカの記念日や行事の日には、関係する本を読み聞かせて、その後にビデオを見たり、工作をしたりして、知識を広げていきます。
ちなみに、教科書がないだけではなく、プリント学習なので各自のノートも必要なく、鉛筆やペンもクラス共用なので、TAKUの毎日の持ち物はランチだけ。そのため、身の回りの用意や、整理整頓の意識が、日本の子どもたちよりも低いような気がします…。