蒲田にいると、なぜか空を見上げることが多い。
足元にはスナックかタイ料理か マッサージか分からない店が無数。
発泡スチロールの箱を定宿とする猫。
蒲田駅に降りた人は必ず、 この街のマニアックな面白さを語りがたる。 それはガード脇の雑多な飲み屋街だったり、 国際色豊かな人たちが織りなす 街の雰囲気だったりするのだが、 この街で過ごすことが多い最近、 蒲田の街のよさは、 空の表情の多彩さなのではないかと思う。 狭いガード脇や、駅前広場の意外な爽快感。 企業のビルの屋上。 それらが、他の街にはない「規模感」の中で、 様々な表情の空を見せてくれるのだ。