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Interview, text & photo
Hong Ae Sun



仕事と子育て、両方をがんばっているワーキングマザーたちは、どんな風に毎日を送っているのでしょうか。
3回目となる今回のゲストは、高校生と中学生のお子さんを持つママさん。保育園時代や小学校時代も振り返ってもらいつつ、お話をお聞きしました。







お店はもともと私の母が1988年ごろからやっていたのですが、26歳のとき、母が少し体を壊し、お店にもう一人家族の者がいた方がいいということになって、当時勤めていた仕事を辞め、母をサポートする形でお店に入りました。それ以来20年近く、自営業をずっと続けています。

保育園に入れるギリギリ制限のラインである「57日目」から預けて、仕事していました。自営業だと代わりがいないので……。ちなみに産む前の日までお店で働いていたんです。一人目も二人目も(笑)。
産んだ日から2か月間は、母がメインでお店に入って、アルバイトのスタッフにいつもより多めに入ってもらうようにしていました。そのあたりのやりくりも大変なので、あまり長く店を空けるわけにはいかなくて、57日目からの復帰となったんです。こういう面では自営業ってほんと大変で、産休育休のある会社ってうらやましい限りです(笑)。

上の子は7月生まれなので、57日目からは未認可の保育園に預け、翌年の4月から公立保育園に入れました。下の子も同じコースで、57日目から未認可で翌4月から公立、と思っていたんですが、上の子を通わせていた保育園では、その当時、設備の関係で4か月以上の子しか預けることができない状態だったんです。
12月生まれの下の子は、4月の時点ではまだ4か月以内だったので、そうなると上の子と下の子が別々の保育園に通わないといけなくなってしまう。現実問題それは無理だったので、なんとか解決できないかと、通わせている保育園の先生たちに聞いたり、色々調べてみたところ、何とか突破口は開けそうだったので、区の保育課に手紙を書いたんです。「なんとか、57日以上4か月未満の子を受け入れてもらえないでしょうか」、と。
そうすると、あなたからの手紙で決めたわけではありませんが、もともと要望が多かったことなので、新年度から実施します、と回答してもらえたんです。園には少し迷惑をかけてしまいましたが、おかげで上の子と下の子を同じ保育園に通わせることができました。

大変だとかなんとかより、「とにかくもう一人産まなきゃ」という思いが強かったです。私自身が一人っ子で、きょうだいがいる友だちがとても羨ましかったので、子どもを一人っ子にはしたくなかったんです。やっぱりきょうだいはいた方がいいとずっと思っていたので。
上の子と下の子は4歳差なのですが、自営業なので仕事の状況や母の体調など、いろいろと様子を見ながらタイミングを見計らっていて、「もうこれを逃したら無理!」というところで産んだら、結果的に4歳差になった、という感じでした。

上の子のときは、保育園に迎えにいってくれたり、いろいろと手伝ってくれてたんですが、下の子の頃には母も高齢になっていたので、「もうしんどいからやめた」と言われました(笑)。
でも、子どもが病気のときにお店の方を見てくれたりしたので、それでかなり助けられました。

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