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Interview, text & photo
Hong Ae Sun



仕事と子育て、両方をがんばっているワーキングマザーたちは、どんな風に毎日を送っているのでしょうか。
4回目となる今回のゲストは、今年の5月に仕事復帰したばかりの新米マザー。両立生活ももうすぐ半年、どんな毎日を送ってるのでしょうか……?







5月14日に出産したのですが、産前は6週前の3月末まで仕事して、産休に入りました。それから育児休暇も取得して、息子が1歳の誕生日を迎える日から仕事に復帰しました。
産まれてから1年間、たっぷり一緒に過ごしてたくさん遊んで、濃密な時間を過ごせたので、もういいかな〜と(笑)。正直言うと、一日中一緒にいるもの大変なんですよねぇ。私はもともと、1年で仕事に復帰する!と決めていたから、その分、1年間育児に思い切り取り組めた、というのはあると思います。

住んでいるマンションの敷地内にある認証保育園に預けています。第一希望の保育園に受かったんです! 息子は5月生まれなので、4月の時点で10か月で、0歳児のクラスに入れるので、これがとても有利だったと思います。1歳児のクラスだと入るのが難しい、と聞きますから……。
預け先が近くて、本当に助かってます。仕事の後、買い物を済ませてからお迎えに行けるし。
職場復帰を5月の誕生日から、と決めていたので、4月から「ならし保育」を始めました。この時点では、息子もとても楽しそうに通ってたんですが、毎日通うようになって1週間くらい経った頃から、預けるとき泣くようになってしまって……。どういうことなのかわかったみたいで(笑)。大変でしたが、少しするとまた慣れたみたいで、今はとても楽しそうに通っています。

そうですね。もとの営業の仕事に戻りました。社内では、育児休暇から戻ったら、事務の仕事に移ったり、「時短」で働く人が多いのですが、私は時短もとらないことにしたんです。復帰するからには、責任ある仕事をしっかりやりたかったし、その方が、「働くぞ!」というモチベーションを保てるかな、と思って。
私の部署では、今まで、復帰の際に元の部署に戻って働く、というスタイルをとる方がほとんどいなかったんです。でも、私の前に一人、それをしてくださった先輩がいて。その先輩のおかげで会社の認識も変わってきたみたいで、復帰の面談のとき、上司も「どっちのスタイルで復帰する?」と聞いてくれて、とても戻りやすかったんです。先人がいるというはとても有難いなぁと思いました。

なるべく残業にならないよう、朝早く行くようにしています。定時は9時から17時半なのですが、毎日8時くらいには行ってます。朝って集中できて良いですよね。
保育園のお迎えが18時半で、職場から30分足らずで帰ってこれるので、本当は18時くらいまでは仕事していても大丈夫といえば大丈夫なんですよ。でも、30分余分に残ったからと言ってできる仕事は限られてるけど、息子にとってのその時間帯の30分って、とても大切なんですよね。親子で一緒に過ごせる貴重な時間なので、ダラダラせずに切り替えて帰ってくるようにしています。
ただ、営業の仕事なので、お客さんとのアポを入れる都合上、どうしても遅くなるときはあります。夫が都合つく場合は夫にお迎えいってもらって、夕飯やお風呂もお願いしてます。保育園も、21時まで延長できて、2日前までに連絡を入れておけば夕飯もしっかり食べさせてくれるんです。急きょ遅くなることが決まって当日に連絡した場合でも、延長で預かってくれておにぎりと汁物とかの簡単なものは食べさせてくれるそうです。あまり利用することはありませんが、いざというときの保険がある、というのは、とても安心できますね。

周りの人たちはみんな気を遣ってくれてよくしてくれていて、とてもいい環境だと思います。ただ、「子どもがいるから、あまり仕事ふると大変だよね……」という気の遣われ方に、少しさみしさを感じる自分もいますね……。贅沢なわがままなんですが。。。
精いっぱいの仕事を振られても多分こなせないので、気を遣ってもらってとても助かるんですが、今までのように全力で仕事できないことに対してジレンマは感じます。

大卒で就職したときからずっと今の会社で働いているのですが、やはり就職活動しているときから、「子どもを産んでも続けられるところ」というのは考えていました。幼いころから母に、結婚しても子どもを産んでも仕事は辞めちゃダメよ!と言われていたし、母方のおばたちもみんなずっと働く人たちだったので、子どもを産んでからも働くのが当たり前だと思っていました。
うちの会社は、いわゆる「昔ながらの日本企業」的なところがあって、「成果主義」を導入しているとはいえ、「終身雇用」「年功序列」の気質なんです。最近は産休・育休を取る人も多く、復帰した後に必ず元の部署に戻れますし、もし希望があれば時短を取り、職種転換も可能です。この点はとても有難かったです。
就職活動している時、成果主義でバリバリに働く会社というのも考えたし、そういう会社にも受かったんですが、いろいろ考えて、今の会社にしました。そういう会社に行っていたら、働きながら子育て、というのは難しかったかもしれません。会社を続けるなら子どもは諦める、子どもを産むなら会社は辞める、という風に、どちらかを選ばなければいけなかったかも……。

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