ロスジェネ男子←→女子の往復書簡【24通目】①隔週更新スタート!

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ロスジェネ男子ライター・大宮冬洋(1976年生まれ)と、
ロスジェネ女子エディター・洪愛舜(1977年生まれ)、
ふたりの「ロスジェネど真ん中世代」が試みる
インターネット往復書簡。
今回より、隔週更新になります!

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大宮冬洋さま

こんにちは。
まずは新ホームページの開設、おめでとうございます!
すっきりしているけど画像も多くて見やすく、今どきっぽいホームページですね!
何と言うか、
大宮さんが「これから目指そうとしている姿勢」みたいなものが見えて、
とてもわくわくしました。
メールマガジンも読み応えあって楽しいです!

さて、前回の往復書簡でお話したとおり、この4月に子どもが無事入園したので、5年間の「(自主的)育児休業」を終え、私も新たなステージへと突入しました。
正直、4月からどんな生活になるのか、直前でも全くイメージをつかめず、3月の後半になっても4月以降の予定はほとんど入れられずにいました。
でも、ずっと前から一つだけ決めていたことがあります。
それは、「最初の1週間はひたすらぐーたらする」ということです。
子どもがいると、「自宅でダラダラする」というのが意外に難易度が高くて……。
5年間、それを我慢してきたご褒美に、最初の1週間は好きなだけ寝て、起きてもダラダラし、食べたい時に食べ、ゴロゴロしながら読みたい本を読み、眠くなったらまた寝る。
そんな生活を送ろうと、かなり前から決めていました。
(自分へのご褒美が好きな性分です……)

そして実際に、登園初日にそんな「夢のぐーたら生活」を実行したのですが……
気づいてしまったんです。
「欲望には限りがない」ということに。
どんなに寝ても満足することはない。
むしろ、ダラダラすればするほど、もっとダラダラしないと満足できなくなる。
ダラダラのしすぎて身体がダルくなり、何をする気力も沸いてこないですよね……。
それならば、初めからダラダラしない方がいいのでは?と、1日で気づいてしまいました。
翌日はお昼前までゆっくりした後、少し外出してみたんです。
すると、あるんですよね。新しい出会いが。良い出会いが。
やっぱり外の世界は素晴らしい!
出かけると、何がしか発見がある!
そう実感せざるをえませんでした。
というわけで、私が長年思い描いてきた「夢のぐーたら生活」は3日で幕を下ろし、物置化していた仕事部屋の片づけを経て、先週からようやく仕事に取り組めるようになってきました。

長々と恥ずかしい話を書いてしまいました!

さて、いよいよ仕事再開です。
5年のブランクを経て仕事を再開するに当たり、自分の中で、2つだけ決めました。

一つは、「焦らないこと」。
そしてもう一つは、「でも計画は立てること」です。

仕事始めるぞ!と色々考えていたら、せっかく仕事をするのだから、定期的に報酬を得られる仕事を早く決めた方がいいのでは、と、焦りそうになっていました。
でも、時間って本当に限られているんですよね。
1日1日の時間、と言う意味でもそうですし、人生と言うスパンで見た時間も。
限られた時間しか動けないということを考えると、幸いなことに、現時点では私の肩に乗りかかる扶養家族はいないので、目先の利益を求めて焦るのではなく、「実現したいこと」を実現するためにはどう動くか?を優先させることが大切かなと思っています。

しかし、だからと言って、のんびりダラダラしている余裕はありません。
子どもの帰宅時間までしか仕事できる時間がない分、1日、1週間、1カ月がすぐに過ぎてしまいます。
(実際にもう4月が終わりそうになっている!)
大枠の「実現計画」を描きながら、どんどんと動いて行こうと思います。
アレとアレとアレは上半期のうちに形にしたい……
また話聞いてください!

すっかり春ですね。
ようやく暖かくなり、ホッとしています。
「新しいことを始める」の一環で、この春から水泳を習うことにしました。
(実はほとんどまともに泳げないのです……)
昨日初レッスンだったのですが、泳ぐときって下を向くものだということを、38年間生きてきて初めて知り、衝撃を受けましたよ……
目標は、30分くらい泳ぎ続けるようになることです。
2年くらいかけて頑張ろうと思っています。

うららやな春の陽気ですが、意外に風邪が流行っているようです。
どうぞご自愛ください。

洪愛舜拝
2016/04/26 15:00

★次のメールは5月25日(水)に更新します★

<大宮冬洋 プロフィール>

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。一橋大学法学部卒。新卒入社のユニクロをわずか1年で退社し、編集プロダクションを経て2002年よりフリーライターに。 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる小さな町に居心地の良さを感じるようになる。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。現在は「蒲郡の中央線化(もしくは鎌倉化)」を模索している。
月の半分ほどは門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

著書に『30代未婚男』『ダブルキャリア』(ともに共著、NHK出版生活人新書)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵〈ストーリー〉』(ぱる出版) がある。最新刊は『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ぱる出版)。uniqroYahoo!ニュース個人にて、「ポスト中年の主張」を配信中。
他にも、「ニッポン独身くん図鑑」「お見合いおじさんが来た!」(共に『婚活のミカタ』)、「晩婚さんいらっしゃい!」(東洋経済オンライン)、 「『仕事恋愛』の理論と実践」(日経BPネット)などのweb連載のほか、雑誌連載も。
omiya自ら主催するイベント「スナック大宮」を東京・西荻もしくは愛知・蒲郡にて月に1回のペースで不定期開催中。
2016年より全国巡業も始め、次回は5月21日(土)に大阪で開催。要予約。詳しくはこちら

2016年にリニューアルした公式ホームページを毎日更新。
メールマガジン「冬洋漬」も発行中、登録はこちらから。

<洪愛舜 プロフィール>

1977年大阪府堺市生まれ。
立命館大学理工学部卒業後、出版社勤務などを経てフリーランスのライター・編集者に。編集プロダクション「econ(エコン)」主宰。
著書『もやもやガール卒業白書』(MMR)がある。
『econ-mag』編集長。
『目黒駅前新聞』編集長。
4歳児&2歳児を子育て中。
ブログ『目黒より、econがお届けします』を不定期更新。