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ロスジェネ男子ライター・大宮冬洋(1976年生まれ)と、ロスジェネ女子エディター・洪愛舜(1977年生まれ)。ふたりの「ロスジェネど真ん中世代」が試みるインターネット往復書簡。仕事や結婚、恋愛、家庭、価値観や世代論……今までのことや今のこと、そしてこれからのことを、ぼやいたり悩んだり確かめたりしながら綴る「変化の記録」を、一緒にお楽しみいただければ幸いです。

<profile>
大宮冬洋 omiya toyo
1976年埼玉県生まれ。フリーライター。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に就職するがわずか1年で退職。編集プロダクションを経て、2002年よりフリー。雑誌、web、書籍などで活躍する。著書に『30代未婚男』『ダブルキャリア』(ともに共著、NHK出版生活人新書) がある。最新刊は、『バブルの遺言』(廣済堂出版)。
日経ビジネスオンラインにて『ボク様卒業への道 ロスジェネ既婚男のつぶやき』を好評連載中。
ブログ『実験くんの食生活』を毎日更新中。


洪愛舜 Hong Ae Sun
1977年大阪府堺市生まれ。
立命館大学理工学部卒業後、出版社勤務などを経てフリーランスのライター・編集者に。編集プロダクション「econ(エコン)」主宰。
著書『もやもやガール卒業白書』(MMR)がある。
『econ-mag』編集長。


     
 
大宮冬洋様

こんにちは、久しぶりの往復書簡メールです。
ここ2日ほど、ようやく暑さが少しだけ落ち着いてきましたね。
それにしてもこの夏は本当に過酷でしたね……。
無事乗り切れた自分を誉めてあげたいと心から思います。

さて、引き続き大宮さんのブログにて
慣れない農業で四苦八苦するようすや
それを挽回するために夢中で料理を振舞うようすや
義父さんとの絶妙な距離感を保ちながらのやりとりなどを拝見して、なんだかほのぼのとした気分になっています。

でも、大宮さんがこんな感じになるのというのは、
私にとってはとても意外なことでした。
(といっても私の「大宮冬洋歴」は
まだそんなに長くないのですが……)
一番初めのメールでも書いたとおり、すんなりと結婚しただけでもけっこう意外だったのですが、
結婚後、ちゃんと「結婚している人」になっているというか、
それが言動から滲み出ていて(もちろんいい意味でですよ!)、ほほう!という感じです。
でもこれって大宮さんにとっては心外なことなのかもしれませんね。
「え、俺そんなふうになっちゃってる!?」みたいな。
いかがでしょうか。


さて、話は変わりますが、今から大阪に行ってきます。
明日、兄が結婚式を挙げるのですよ。
(実は5時ごろ実家に着いていないとまずいのにもう絶対間に合いません……)
兄の結婚。
なんだか本当に感慨深いものがあります。
きょうだいって不思議だなと最近思うんです。
存在でも、DNA的にも、きっと一番近い存在だけど、
個人としては全然別の人間で、
全然違う人生を歩いている、
でも、たくさんの共通の記憶とか記録とかを共有していて、
やっぱり一番近い存在なんだな、とか思ったり。
私にとって兄はずっと「畏れる人」だったので、
ここ15年くらいは
すごく遠い存在として感じていたのですが、
結婚話が進みだして婚約者さんと一緒にいる姿とか見ていると、 ああ、私なんだか自分の中で兄のこと 一方的に遠くの存在に追いやっていたのかも、とか思いました。
でも、こうやって新しい家族が増えたり、
また別の家族とつながりができたり、
無限に世界が広がってゆく感じ、すごく不思議だけど、
なんだかうれしい気持ちになります。

とりあえず明日という日が最高のものとなるよう、
微力ながらがんばってこようと思います。
そのためにはまず円満な「家族最後の夜」を過ごすために
一刻も早く大阪に向かいます!

ではではまた!


洪愛舜拝

2010年9月10日 15:32

 
     
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