大宮冬洋さま
明けましておめでとうございます。
2012年も、どうぞよろしくお願いいたします。
年の瀬のお忙しい中、お返事をありがとうございました。
私の方がいつも遅くなってしまって申し訳ない限りです……。
大宮さんからのお返事、進む道がすっきりと見えてらっしゃるように感じ、とてもすがすがしい気持ちで拝読しました。
素敵ですね。
(悩んでいない大宮さんというのはなんだか少し物足りない感じもしますが……)
大宮さんの「恐れることはないのでは」という言葉、ありがたく受け止めました。
「勘が鈍る」という表現、すごくわかる気がします。
今現在の私は、ほとんど「休業中」と言ってもいい状態なのですが、いろんな意味で呆けていると思います。
まず何より、世間の荒波に全くもまれていない、終日「凪」の生活。
子どもの生活リズムに合わせて寝起きして、平日昼間にママトモさんたちと代官山や二子玉でだらりとお茶したり……。
完全にスイッチがオフになっています。戦闘モードを忘れてしまいそう……。
原稿を書く機会も減っているので、単語や言い回しがすぐに出てこず、ものすごく時間がかかってしまいます。「てにをは」も見失いそうになるし……。
焦ります……。でも焦ってもしょうがないですよね。
「仕事人間」よりも「母親」であることが優先されてしまって仕事面では不抜けてしまっている毎日ですが、
アンテナだけは常に張っていようと思っています。
改めて思うと、母親となって生活ががらりと変わった分、今まで見えなかったことがたくさん見えるようになりました。
これを幸運として、今までとはまた違う刺激を受けながら、力を蓄えていこうと思います。
話は変わりますが、年末年始はどう過ごされましたか?
私は、帰省して夫の両親と妹家族、そして私の両親と兄家族と戯れていました。以前この往復書簡で「今の家族は夫、両親や兄は卒業した家族」と書きましたが、
今回の帰省を通して、これを訂正したくなりました。
両親が、私の子ども対して「見返りを求めない愛」を惜しみなく送ってくれる姿を見ていると、あぁ、これが家族ということか、と感じたのです。
だから、もう卒業したとか、自立したとか巣立ったとか、頑なにそんなこと考えなくてもいいのではないか、と。
そういう意味では、家族に対しても「大人になった」と言えるのかもしれません。
やはり子育てメインの生活をしているので、家族のことや子どものことが話題の中心になっています。
そんな中でも、なるべく客観性を持って俯瞰の目線で物事を見ていきたいと心がける毎日です。
寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
2012年、実り多き1年となりますように……。
洪愛舜
2012/01/05 22:37
|