大宮冬洋さま

こんにちは、さっそくのご返信、ありがとうございます。
いつも大宮さんはお返事をとても早く送ってくださるので、大切にしてくださっている感じがしてうれしいです。

まずは、この往復書簡に関して、ご説明が不足していて申し訳ございませんでした。
ぜひ、これからも引き続きお願いできればと思っています。
きっとこれからも大宮さんはいろんな局面を迎えながら変わったりそのままだったりしてゆくのかと思います。
そんな、その時その時のリアルな心境や状況を、対話を通して積み重ねていければと思っております。
引き続き、どうぞよろしくお願いします！

３部作構想をお聞かせくださり、ありがとうございます！
なんだか得した気分です。
そして、大宮さんがワクワクされながら書かれたのが伝わってきて、私までワクワクしてきました。

確かに、今回のご著書を拝読していて、「もっと知りたい！」と思ったのは、その２点でした。

一般的な「フリーランサー」だけでなく、「フリーランス会社員」として自分の価値を高めていこう、という考え方は、会社組織に属する人が多い状況の中で非常に興味深いのに、本書の中では登場人物が一人しかおらず事例が少なくてもったいないな、と思っていたんです。
会社組織をドロップアウトしてしまった私ですら気になるのですから、現役の会社員の方々にとっては、とても関心が高いと思います。

「地方」という視点も、楽しみです。
都会生まれ都会育ちの大宮さんが地方と出会う、というのがまたいいですね。
新鮮な発見がたくさんありそうです。
どうしても、地方出身者だとコンプレックスが先立ってしまって良いところが見えにくくなってしまいがちなので……。
余談ですが、地方にＵターンで帰ることになった友人に、『雨無村役場産業課兼観光係』というコミックをプレゼントすることにしています。
「ここは何もないと思っていたけど、みんなにとって大切なものが全部あるじゃないか」という主人公の台詞がグッときます。
これはあくまでもマンガの世界ですが、地方で生まれ育った私にとっては（確かに大宮さんのおっしゃる通り、私が育った地域は割と都会ですが）、首都圏ではない場所で楽しみながら生きていく手段を手に入れられたらどんなに素敵だろうかと感じるばかりです。
楽しみにしています！

大宮さんからのメールを読んでいて、大宮さんにとって２０１０年と２０１１年は「対」になっているのかな、と思いました。
公私ともにいろいろあった去年を経て、今年はなんだか晴れやかなくらい乗ってらっしゃるように感じます。
いいですね〜。私まで楽しくなってきました。

私にとっても、今年は転機の年となりそうです。
出産１０日目くらいからレギュラーの仕事だけは再開しているのですが、はやり仕事のクオリティが落ちてしまっているのじゃないかと危惧しています。
一番大きいのは時間に自由がきかないことで、連絡がつきづらかったりレスポンスが遅れたりすることが多く、「出産直後なのに」「子育て中なのに」という枕詞をつけてやっと納得してもらえているというか……。
こんな状況なのが自分でも嫌で、思い切って「専業主婦宣言」をしようかと一瞬思いましたが、やめました。
どんな状態であっても、まだまだしがみついていたいと思ったのです。
なぜなんだろう。
夫に養われるだけの立場になるのが嫌なのか？
名もなき「母」として「妻」としてのみ生きることを拒否しているのか？
「自立していなければならない」という呪縛か？
いろいろ考えてみましたが、答えが見つからないので、とりあえず考えるのはやめました。
今はただ考える前にできるときにできることをやる！のみかな、と。
これから、仕事との関わり方は、大きく変わってくると思います。
大学を卒業して１０年、仕事とそれにまつわる人間関係を生活の中心に据えて気ままに暮らしてきましたが、しばらくは中心軸をずらす、というよりはたくさんの円を重ねながら過ごしていく、というイメージでやっていければと思っています。
実践あるのみです。

ではでは、また。
そうそう、先日無事東京に戻ってきました。
（東京は暑いというより、「どこも涼しくない」という感じですね）
お酒は当分飲めませんが、またランチでもぜひ。