洪愛舜さま
おはようございます。大宮です。
返信が遅くなってしまってごめんなさい。
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』を買っていただき、ありがとうございました。
おかげさまでなかなか好評です。
先輩ライターの北尾トロさんが著書を息子に例えていたのを思い出します。
増刷されて文庫化されてまた売れたりするのが孝行息子。でも、まったく売れなかったけれど思い入れのある本もたくさんあるのだそうです。
バカな子ほどかわいい、というやつですね。
僕も思わず最新刊に関心を向けてしまいがちですが、今までの著作(共著で2冊、単著で2冊です)も振り返り、できるだけ生かしてあげなければいけませんね。
未婚男、副業、遊び、フリーランス、と今でも関心のあるテーマを扱ったので、捨て置くのはもったいないです。
さて、母性について。
子ども好きというよりも自分好きの男としては、子どもを作って母性が開花しまくっている女性に、「その母性を我が子だけではなく、広く人類に、というか僕にも分け与えてほしい!」と言いたいです。
洪さんの「自分が犠牲になっても、この人を守りたい」という気持ちは自分の子どもに対するものだけなのでしょうか。
それとも、その愛情が溢れ出して、「今宵会う人みな美しき」状態になるのでしょうか。
後者であってほしいなあ。
男女ともに結婚をすると独身の友人から距離をとられたりするものですよね。
僕は二度目の結婚をしたとき、女友達の一人から「これからは6割ぐらいの友情で付き合いましょう」というメールをもらって衝撃を受けました。
いやあ、そんなこと言わないでよ。がんがん遊ぼうよ。土日は(妻と過ごすので)無理なことが多いけれど……。
子どもを作ると状況がさらに深刻化します。独身の友人はおろか、子どもがいない夫婦(うちもそうです)との距離感も生まれたりしますよね。
なぜなのでしょうか。
話題や行動パターンが異なるからというよりも、子どもを持たない僕たちが「置いて行かれた」という寂しさやコンプレックスを勝手に感じるからかもしれません。
子育てを一つの選択としてとらえることができれば、その道に歩まなかった自分を否定する必要はありません。
釣りに夢中な人がいて、会えば魚や釣竿の話ばかりしている。自分は今のところ関心がないけれど、その人の話ぶりは好きだなあ。
というぐらいの感覚で子育てに夢中な人と会えるようになれないかな。
我が子の写真やイラスト付きの年賀状を送ってきたりする人(魚拓の年賀状を送ってくるのと同じですね)と気持ちよく付き合い続けたいと思ったりしています。無理かな……。
大宮冬洋
2013/03/30 7:15 |