大宮冬洋さま
こんにちは。メールありがとうございます!
大宮さんから往復書簡のメールを始めていただくのは久しぶりなので、とても新鮮な感じです。なんだかときめきます……!!
さて、大宮さんからの議題、「祝福されない結婚」について……
SNSが日常の一部と化している現代社会において、生活のすべては「自分のため」であると同時に「他者から承認してもらうため」のものになっているように思います。
大宮さんのおっしゃるとおり、結婚は恋愛以上に長期的で日常生活に密接しているものであるので、「どんな人と結婚するか」がすなわち「どんな生活を送れるか」に密接に関わってきます。
それは経済的な側面だけでなく、子どもの有無、子どもの性別や性質、妻の年齢や容姿や料理手腕、夫のステイタスや家事育児への参加有無など、その全てが「承認を得られるものかどうか」が大事になってきます。
私たちの世代もそうですが、中高生の頃から当たり前のようにSNSに触れている世代はもっと、物事を選ぶ判断基準が「自分」ではなく「いかに他者に承認されるか」に価値観そのものが
変わってきているような気がします。
恋人を選ぶ基準も「好きかどうか」より「承認されるかどうか」……
結婚は恋愛以上に生活と密接しているので、より一層「この人との生活が承認されるものかどうか」というのが重要視されます。
このように「承認至上主義」の現代社会において、「祝福されない結婚」はまさに真逆で、時代に逆行していると言えます。
これはスゴイことです。
「時代に逆行する生き方」を選ぶなんて、よほどアウトローな人か、信念を持った人でなければなかなかできることではありません。
しかも「結婚」といういろんな人を巻き込む重大事項で、いわゆる「普通の人」になぜそれが出来るのかというと……
恐らく、恋に「盲目」になっているからではないでしょうか。
そういう意味で、「結婚」とは「恋愛」の先にあるものなのですよね。
付き合っている恋人に対して「この子(人)、付き合うには良いけど結婚するにはちょっとね〜」とか言ってさっくり捨てるより、よほど健全なように私は思います。
しかし、大宮さんがおっしゃるような、あの人と付き合って変わってしまった、大丈夫かな……といような、「心配な夫婦」というのも実際いますよね。
でも、これはあくまで私の肌感覚であって統計的な要素はこれっぽっちもないのに断言しますが、結婚すると聞いて「あの人たち、なんで結婚するんだろう」と感じたカップルの8割は離婚します。
「盲目」はいつまでも続かないのです。
それなら初めから結婚しなきゃいいのに……と周りは思いますが、でもきっと、それも全部必要なことなんじゃないかなぁと最近感じます。
本人同士が深く傷ついたり時間を無駄にしたり、親やきょうだいも不幸になったり、「なんで結婚したんだろう」と思うような結婚であっても、それはその人の人生にとっては必要な過程なんじゃないかと。
その結果、子どもが「片親」で肩身の狭い思いをしたり、親の再婚相手と窮屈な同居生活を強いられるのは、とてもかわいそうな気もしますが……。
ただ、「祝福されない結婚」というのが、
バツ3で全部不倫が理由で離婚してて
全ての元妻との間に子どもがいる、とか、
ギャンブル中毒で借金癖がある、とか、
束縛が酷過ぎて家族友人知人の全てを断絶させる、
などであれば、きっと本人も周囲も不幸になるからやめておいた方が……と言いたくなりますが、大宮さんのおっしゃるような「年の差婚」ぐらいだったら、私も大宮さんに「余計なお世話では……??」と言ってしまいそうです。
実際私の知人で「親の年を超える年の差婚」をした人がいますが、本人たちも周りもとても幸せそうですよ。
周りから見ても、いい結婚だな〜と感じます。遺産相続では揉めそうですが……。
それにしても大宮さんがここまでテレビ番組についていろんなところで話題にされるのって珍しいですよね。
『花子とアン』、よほど面白いのかな。
観てみたい気もしますが、私の生活で、朝のテレビ小説を毎日観る、ということが叶う日が来るとは思えず……
私は、戦国時代がめっぽう好きなので、『軍師官兵衛』を懸命に観ています。
そして、どうしてこんなに戦国が好きなのか、改めて自分の中で分析しているところです。
あと私が最近思い巡らせているのは、「イケメンは得か損か」ということです。
恐らく10代〜20代前半くらいまでは、「得」したことはたくさんありそうですが、まだまだ「男社会」と言える日本では、20代後半くらいになってくると、イケメンであるが故に生きづらい思いをすることもあるのかもしれないな〜と想像します。
それはもちろん、「美女」にも言えることかもしれません。
そうだとすると、容姿の美醜って、一体何のためにあるんだろうと考えてしまいます。
梅雨が明けましたね。
冷夏になるという予想を余所に、今年も暑い夏になりそうです。
どうぞご自愛ください。
洪愛舜
2014/07/23 23:37 |