洪愛舜さま
こんにちは。大宮です。
大ヒット中のNHKテレビ小説『花子とアン』を熱心に見ています。
その中で、仲間由紀恵が演じる蓮子が人妻の身でありながら大学生と密会を重ねる「道ならぬ恋」が印象的です。
主人公である親友の花子(吉高由里子)がとがめると、蓮子は「誰に嫌われてもいいから、この恋に殉じたい」という趣旨の激しい言葉を返します。
最近、自分でも同じような体験をしました。僕が道ならぬ恋をしているのではありませんよ。
20歳以上も年の差がある新婚夫婦について「不自然なことをすると家族をはじめとする親しい人を失うリスクが高まる」とある飲みの席で口にしたら、同席していた年上女性から「本人たちが幸せならば周囲がどう思うかなんて構わないでしょう。他人の目を気にして恋なんてできない」と反論されたのです。
結婚して愛知県に住み始めて2年。僕はすっかり保守的になってしまったのだと感じて愕然としました。20代の頃は自分も人妻と付き合ったりしていたくせに……。
恋愛や結婚の目的は、「幸せになること」ですよね。独り身も気ままでいいけれど、何か満たされない思いを抱えている。
それを受け止め合い、一緒に過ごすことを喜びにできる人は誰なのか。まさに伴侶を見つけることが恋であり結婚なのだと僕は思います。
ただし、刹那的で一方的な恋と、長期的で双方向的な結婚では性質が異なります。
前者はまさに個人の自由です。アイドルに夢中になってもいいし(疑似恋愛ですけどね)、家族に隠し通せるのであればアメリカ映画『マディソン郡の橋』のように期間限定の恋を楽しむのもいいでしょう。
一方の後者は社会的な承認を必要とします。誰しも一人きり二人きりで生きていくことはできないのだから、肉親や親しい友人たちから祝福され応援してもらい、自分たちも他の人たちを支えられるような結婚でなければ意味がないと思います。
しかし、現実にはそのような結婚ばかりではありません。結婚した途端に「家庭引きこもり」になり、友人や仕事仲間だけではなく両親からも疎遠になってしまったお金持ちの男友だちがいます。
共同生活をする結婚相手の影響力は集団生活を強いる新興宗教の教祖並みに強力なため、一度結婚をするとなかなか逃れられないのでしょう。
数年後に会ってみると体型や性格が悪い方向に様変わりしていたり……。
自己責任と言えばそれまでですけど、彼の不運を悲しんでいるのは決して僕だけはありません。
恋愛は純粋に個人のためだけにあるけれど、結婚は社会や家族をも幸せにすることを通じて自分も幸福になるためにある。というのが僕の意見です。
相手の親の年齢を上回るような歳の差婚は、現代日本の常識では受け入れられにくく、結果として周囲も本人たちも不幸になる気がしてなりません。
「忍ぶ恋」に留めておけばいいのに……。祝福されない結婚について洪さんはどう思いますか?
大宮冬洋
2014/07/18 12:46
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