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安田由華 Yasuda Yuka
profile
1980年生まれ。立命館大学経済学部卒業後、楽天株式会社を経て、株式会社スタートトゥデイに入社。現在、マーケティング本部プロモーション部の若きディレクターとして、5名のスタッフと共にマーケティング、広報、プロモーションなどの業務に携わる。趣味は旅行、カメラ、食べ歩きなど。


共に仕事するプロモーション部のスタッフたち。




  周りの成長を助けることを、もっとも大切なこととしてとらえている今の安田さん。この『今』という時間に、安田さん自身もまた、成長しているのだと感じました。


「成長って、能力のことだけじゃないんだな、って思うんです。あれができるようになる、とか、これを知るとか、そういう能力を成長させるのももちろん大切だし、必要なことなんですが、今の自分は、『人として』成長する時期なのかなって。それはきっと、人の成長を助けることで、自分の『心』が成長しているんだと思います」

 『心の成長』。人を木に例えるならば、能力の成長が幹や枝の成長で、心の成長は、根っこを深く深く伸ばしてゆくことなのかもしれません。それはきっと目には見えなくても、そこにしっかりと立ち、これからの自分を支えてゆくためにとても大切なこと。今、心から愛するスタッフたちに囲まれてじっくりと根をはる安田さんの幹は、これからどこへ向かって伸びてゆくのでしょうか。

「究極的なところでいう自分の『本当の夢』というのは、まだ自分でもよくわからないんです。小さい頃からずっとバリバリと仕事する父と、 家庭を大切にしながら父と共に仕事をする母の姿を見ていたから、そういう夫婦の姿にも憧れるし、幸せな家庭を築きたいという想いは強くあります。そうなったとき、仕事に対してはどういうスタンスをとっているのは、正直まったくイメージできません。まだ悩み中です(笑)。
でも、自分の環境や立場がどんな風に変化したとしても、今持っている『周りの成長を助けたい』という想いは、ずっと持ち続けたいと思っています。むしろ、もっと範囲を大きくしたい。今は自分のキャパシティからすると仕事でしかそれをできないけど、もっと自分のキャパシティを広げて、友人とか、家族とか、いろんなシーンでいろんな人の成長を助けられる自分になっていけたらと思っています。
人に喜んでもらうために自分が何かをして、その人もまた他の人を喜ばせるために何かをして、って、そういう風に連鎖がつながってゆけば、幸せになる人がすごく増えますよね。それは自分だけが幸せであるより、きっと何倍も何十倍も、幸せなことだと思うんです。そのために今の一歩一歩を、大切に歩いていきたいですね。たとえ転んだとしても、また起き上がって」


あなたは、あなたの立つ舞台で、主役でありたいと思いますか?
いつも光を浴びて、自分を中心にストーリーが展開してゆく。きっと主役でいることは、とても魅力的なのだと思います。
でももしあなたが、今よりも世界を広げたいと願ったり、自分の中で行き詰まりを感じているとしたら、主役は誰かに譲ってみるのはいかがでしょう?
主役の隣りや後ろ、上、下から見る景色は、今までよりきっと広く、もっと遠くまで見渡せるに違いありません。

脇役は主役より損をしそうですって?
それは心配ありません。
だって、自分自身の物語においては、かならず自分が主役なのだから。脇役に徹しながらも、キラキラと輝いて自分のストーリーを綴っている安田さんの姿が、それを証明してくれているかと思います。

<了>



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text by Hong Ae Sun
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