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安田由華 Yasuda Yuka
profile
1980年生まれ。立命館大学経済学部卒業後、 2003年楽天株式会社へ入社、ECコンサルタントとなる。2005年11月に株式会社スタートトゥデイに入社 し、広報とプロモーションを兼任。現在、マーケティング本部プロモーション部のディレクターとして、プロモーション、広報、マーケティングなどの業務に携わる。


安田さんが勤める株式会社スタートトゥデイのオフィス。千葉県の海浜幕張駅徒歩1分のオフィスビルにある。




『たいせつなもの』を切り口に、その人の人物像、価値観、未来……を読み解いてゆく本コーナー。今回ゲストに登場するのは、27歳の若さで新進気鋭のベンチャー企業にてディレクター(部長)を務めるバリバリのワーキングガール・安田由華さん。


「今、私が一番大切にしているのは、『周りの成長を助けていきたい』ということです」
  自分の成長ではなく、周りの成長。穏やかながらもきっぱりとした口調で、安田さんは語り始めました。
「少し前までは、こんな風に思うことはなかったのですが、今はそれが何よりも大切に思います。もともとこういう性格だったかというと、全然そうではなくて。今思えば、以前は周りのことまで考える余裕もなく、自分の成長が一番大事だと考えていました。自分が成長するためにはどうすればいいか、それに重きを置いていたし、そのために目標を定めて行動していたと思います。でも今は、自分の成長じゃなくて、周りの成長――今、自分の周りにいる子たちが、どうすれば成長できるか、どうすれば楽しく仕事をしてくれるか、そのことを一番に考えています」
  プレイヤーからトレーナーの立場に移行するには、27歳という年齢はいささか早いようにも思えますが、そのきっかけは、何だったのでしょうか。
「『ディレクター』という立場になってからだと思います。 現在、私の部署には、弊社の物流倉庫から社内公募で異動してきた人や、新卒で入社した人、他社で経験をつんできた人など、年齢的には24歳から30歳までの人たちがいます。一日の約半分の時間を一緒に過ごしているので、みんなのことを『ビジネスパートナー』よりもっと近い存在に感じています。
そんな彼ら、彼女らが、目標に向かって一生懸命立ち向かっていく姿を間近で見ていると、もっとできることを増やしてあげたい、近道も教えてあげたい、成長を助けてあげたい、と、自然と思うようになっていました」
  ごく自然な流れから、自らの立ち位置を変化させた安田さんではありますが、そこに至る前に、ある大きな決断を乗り越えていたのです。


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text by Hong Ae Sun
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