ロスジェネ男子←→女子の往復書簡【23通目】<2/4>

oufuku_02ロスジェネ男子ライター・大宮冬洋(1976年生まれ)と、
ロスジェネ女子エディター・洪愛舜(1977年生まれ)、
ふたりの「ロスジェネど真ん中世代」が試みる
インターネット往復書簡。
今回は、「NEXT STAGE」について語ります。

oufuku_09

洪愛舜さま
おはようございます。大宮です。
暖冬だと思っていら、今朝の愛知県蒲郡市は3度! 寒い~。
部屋全体を暖めるタイプのエアコンをつけると上の空気ばかりが暖かくなって
頭がボーっとするので、足元のヒーターとレッグウォーマー&襟巻でしのいでいます。
さて、「NEXT STAGE」へのワクワク感が伝わってくるメールをありがとうございました。
僕は男性かつ子どもがいないので、5年のブランクの後に仕事を本格再開という経験は
ないのですが、「以前に戻るのではなく新たに始める」という考え方は面白いと思います。
知識やスキル、人脈などの蓄積はありつつも、「何をやるか」に関してはゼロから自由に
創ったり選択したりするというのは面白いですね。
先日、ある編集部の新年会で深夜まで飲んでいたら、知人の先輩ライターから
「大宮くんはこの先、どうしていくつもりなの?」と質問されました。
とにかく目の前のライター仕事をがんばっていくしかないと答えたら、
「自分をそんなに限定する必要はない。もっと自由に仕事したら」と諭されました。
一緒に飲んでいた初対面の人は、ライター稼業と同時に農業分野でのコンサルティング会社も
経営していて、そこで得た知見をライティングにも生かしているそうです。カッコいいなあ。
ある程度自分が得意で、興味があって、しかもニーズがないと仕事としては成り立ちませんが、
とにかくやってみないことには「何がハマるのか」はわかりませんよね。
そこで考えた新事業(というほどのものではありませんが)は、個人もしくは法人向けの
プライベートインタビュー原稿作成サービスです。僕は恋愛や仕事をテーマにインタビューを
することが多いのですが、最近は取材先から「よく書いてくれた。自分を見つめ直せた」と感謝して
もらうことが増えて来ました。以前は、嫌味なことを書いて取材先を怒らせてしまうことも
しばしばだったのですが、年齢を重ねて少しは丸くなってきたのかもしれません。
「ぜひ自分をインタビューしてほしい」とわざわざ言って来てくれる人もいます。
でも、ちょうどぴったりの媒体があることは少ないし、単に会って話を聞いて話すだけでは
プロのカウンセラーやコーチにかないません。
話を聞いたうえで、じっくりと時間をかけて文章にすることならできるので、相手の希望に応じて
非公開のインタビュー原稿を作成する仕事をやってみようかと思っています。
需要はあるかな?
目黒駅前新聞、いいですね!
駅前の名画座「目黒シネマ」のファンなので、いずれ取り上げてほしいです。
僕も昨年2月に「蒲郡駅前偏愛地図」というペラ1枚のフリーペーパーを発行してみました。
1000部だけの超ミニコミですが、この地図を持って東京から蒲郡まで(新幹線を使えば
豊橋乗り換えで2時間弱です)遊びに来てくれる友人知人もいて、ちょっとは意味があったかな
と思っています。
洪さんがおっしゃるように「自分の世界の中心は自分」なのだから、サービス精神と遊び心を
持って自分の世界に人を楽しく巻き込んでいけばいいのですよね。
僕は外食を含む会食が好きなのですが、特に嬉しいのは「会食の相手が行きつけのお店に
連れて行ってくれるとき」です。すごく美味しくなくてもいいのです。人気店である必要は
まったくありません。その人の世界の中に入りこませてもらった気持ちになり、安心して
会話が弾むのが目的なのだから。
自宅に招いてもらうのもありがたいのですが、何度も伺っている家ではないとかなり気合の
入った非日常の接待になってしまいますよね。むしろ、行きつけの店のほうが、お店の人との
やりとりも含めて、その人の日常や素の姿が見えたりすると思っています。
目黒駅前新聞を含めた洪さんの「NEXT STAGE」は、洪さんの行きつけのお店や好きな人、
興味と活動範囲などが自然と見えてくる、親しみと希望に満ちたものになる予感がします。
僕も巻き込まれたいです!

大宮冬洋

2016/01/19 8:42

前のメールへ / 次のメールへ
01 / 02 / 03 / 04

<大宮冬洋 プロフィール>

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。一橋大学法学部卒。新卒入社のユニクロをわずか1年で退社し、編集プロダクションを経て2002年よりフリーライターに。 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる小さな町に居心地の良さを感じるようになる。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。現在は「蒲郡の中央線化(もしくは鎌倉化)」を模索している。
月の半分ほどは門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
著書に『30代未婚男』『ダブルキャリア』(ともに共著、NHK出版生活人新書)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵〈ストーリー〉』(ぱる出版) がある。最新刊は『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ぱる出版)。

uniqro

Yahoo!ニュース個人にて、「ポスト中年の主張」を配信中。
他にも、「38歳からの、大人の恋愛論」(日経ウーマンオンライン)、「木曜からジュテーム」(マイナビニュース)、「晩婚さんいらっしゃい!」(東洋経済オンライン)、「お見合いおじさんはみた!」(日経ウーマンオンライン)、 「『仕事恋愛』の理論と実践」(日経BPネット)、「お見合いおじさんが来た!」(婚活のミカタ)などのweb連載のほか、雑誌連載も多数。
自ら主催するイベント「スナック大宮」を東京・西荻もしくは愛知・蒲郡にて月に1回のペースで不定期開催中。

omiya

ブログ『実験くんの食生活』を毎日更新。

<洪愛舜 プロフィール>

1977年大阪府堺市生まれ。
立命館大学理工学部卒業後、出版社勤務などを経てフリーランスのライター・編集者に。編集プロダクション「econ(エコン)」主宰。
著書『もやもやガール卒業白書』(MMR)がある。
『econ-mag』編集長。
『目黒駅前新聞』編集長。
4歳児&2歳児を子育て中。ブログ『子育てしていて、ふと気づいたこと』を不定期更新。