ロスジェネ男子←→女子の往復書簡【24通目】③新しいプロジェクトを立ち上げました

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ロスジェネ男子ライター・大宮冬洋(1976年生まれ)と、
ロスジェネ女子エディター・洪愛舜(1977年生まれ)、
ふたりの「ロスジェネど真ん中世代」が試みる
インターネット往復書簡。
仕事を再開したばかりの洪の嘆きとは……

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大宮冬洋さま

まずは、返信が大幅に遅れてしまって本当に申し訳ございません!

前回の大宮さんのメールで
> 「計画を立てること」に関しては、僕がいつも洪さんを尊敬しているポイントです。
というのを読んで、驚いてしまいました。

私、本当に計画をたてて行動するのが苦手で……
「先のことを考えることができない」という性分に
「とんでもなく自分に甘い」という要素がプラスされると、
どうしょうもない「無計画人間」が出来上がってしまうという……。
(小学生のころも、「完ぺきな計画表を作って満足し、一切実行できない」タイプでした……)
振り返ると、特に社会人になってからの15年は、仕事もプライベートも本当に無計画、行き当たりばったりに生きてきました。
なんとかここへたどり着けてよかったのですが、一歩間違うと路頭に迷っていたかも……。
(でももっとキャリアのこと計画立てて行動できていたらもっと高い所へ行けていたかもしれないとも思います……)

しかし、大宮さんが「計画=企画」とおっしゃるのを読んで、なるほど、と思いました。
確かに、「計画」というと、「先のことを考える」とイメージしますが、本当は、「今の積み重ね」が、未来の自分を作っていくんだな、と最近感じています。
そういう意味で、企画を立てていくことが、計画を立てることであると。

実は前回のメールをお送りしたあとで急きょ思い立ち、先週、一つのプロジェクトを立ち上げました。
こちら、「赤ちゃんにっこりプロジェクト」というものです。

これは、「街で赤ちゃんや子どもを見かけたら、にっこりと微笑みかけてみませんか」 というだけのもので、私が子育て中にそうしてもらってうれしかったから、今度は自分が恩返しできたらという思いがあったので、それだったら自分だけで実行するのはもったいないので、プロジェクト化して広げられたら、と思い、立ち上げました。

現時点では、このページとSNSのみの動きですが、広げていく段階で、ロゴマークを公募してバッチのようなものをつくったり、ブランドとコラボグッズを作ったり、アプリを作って活動をゲーム化したり……
みたいなことができたら面白いかも、などと考えています。
(どこまで実現可能かはわかりませんが……)

ただ、本当に作業時間と自分のキャパシティが全然足りていないのが目下の悩みです……!
目黒駅前新聞の方も、取材済なのにまだ原稿化できていないのもあるし、
取材したい先はたくさんあるのになかなか時間もとれないし……
復帰前から描いている「やりたいことリスト」の項目も増える一方で一向に減っていかないし……!
そして、こんなにあれこれ動いていてもマネタイズできているものは少ないのでその焦りもあります……

でも、4年前に立ち上げた地元の子ども会の活動を通して出会った方々が、「目黒駅前新聞」の立ち上げの際にたくさんご協力いただいたこととか、今回の「赤ちゃんにっこりプロジェクト」をリリースした際に、以前からの知人が、提携できそうなNPOで活動されている方をご紹介いただいたり、全然関係のないことをやっているようで、それらがいつかつながるときが来るような気がして、どんなタイミングでどんなご縁でつながるのか、それが一番の楽しみになのかもしれません。

そういう意味で、大宮さんのおっしゃる
> 仕事の目的は、「社会貢献」「自己実現」「金稼ぎ」の3つだと僕は思っています。
の中では、私は「自己実現」が突出しすぎているかも!と感じました。
もう少し……金稼ぎも……したい……。

そして、こうやってご縁をいただいている方々にご迷惑をおかけしないためにも、作業時間とキャパシティをなんとか拡大させながら、精進していきたいと思います。

実は、「毎日仕事をする」ということ自体がすごく久しぶりで、どんな風にやっていたのか思い出せないほどでした。
大宮さんのメールで
> 寝る前に明日やるべきこと(TODOリスト)をメモ帳に書き出しておき、
というのを読んで、
「そうだった! やることリストは毎日書き出すものだった!」と思い出して、「見える化」しながらなんとかかんとか進めています。
先が思いやられる……

今日はすごい雨です。
ここのところ、暑い日もあれば涼しい日もあるし、涼しいのかと思って羽織りものをして外出したら蒸し暑かったりで、安定しませんが、どうぞご自愛ください。

またランチでもぜひ!

洪愛舜拝
2016/05/27 8:55

★次のメールは6月22日(水)に更新します★

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<大宮冬洋 プロフィール>

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。一橋大学法学部卒。新卒入社のユニクロをわずか1年で退社し、編集プロダクションを経て2002年よりフリーライターに。 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる小さな町に居心地の良さを感じるようになる。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。現在は「蒲郡の中央線化(もしくは鎌倉化)」を模索している。
月の半分ほどは門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

著書に『30代未婚男』『ダブルキャリア』(ともに共著、NHK出版生活人新書)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵〈ストーリー〉』(ぱる出版) がある。最新刊は『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ぱる出版)。uniqroYahoo!ニュース個人にて、「ポスト中年の主張」を配信中。
他にも、「ニッポン独身くん図鑑」「お見合いおじさんが来た!」(共に『婚活のミカタ』)、「晩婚さんいらっしゃい!」(東洋経済オンライン)、 「『仕事恋愛』の理論と実践」(日経BPネット)などのweb連載のほか、雑誌連載も。
omiya自ら主催するイベント「スナック大宮」を東京・西荻もしくは愛知・蒲郡にて月に1回のペースで不定期開催中。詳しくはこちら

2016年にリニューアルした公式ホームページを毎日更新。
メールマガジン「冬洋漬」も発行中、登録はこちらから。

<洪愛舜 プロフィール>

1977年大阪府堺市生まれ。
立命館大学理工学部卒業後、出版社勤務などを経てフリーランスのライター・編集者に。編集プロダクション「econ(エコン)」主宰。
著書『もやもやガール卒業白書』(MMR)がある。
『econ-mag』編集長。
『目黒駅前新聞』編集長。
4歳児&2歳児を子育て中。
ブログ『目黒より、econがお届けします』を不定期更新。