HOMENO GAME, NO WORLD > P.01

<著者プロフィール>
内田 洋平(うちだ ようへい)
1978年生まれ。
幼少より3度の飯よりゲーム好きのコアゲーマーとしてすくすくと成長。
途中、海外で生活してみたり、有限会社の代表をやってみたりと自分でも適当な人生送ってんなぁと思いつつ、いつのまにか某大手ゲーム会社の子会社にてオンラインゲームの「コンテンツプロデューサー」という立場なってる行き当たりばったりな男。
小さなころからゲームに関わる仕事がしたいと思っていたら、今までついた仕事は全てゲーム関係という理想の状態に。
いや、現実はなかなか甘くないなんて愚痴は言いませんよ。
あぁ、この先ゲーム関係以外の仕事に就くことは無理なんだろうなぁ〜。

ゲームって、何?

今までTVゲームをしたことないけど、ニンテンドーDS人気に触発され、つい買っちゃった方。
昔はずいぶん遊んだけど、ここ最近はからっきしで、もう何がなんだかという方。

このコーナーではそんな皆さんに、ヒットしたゲームの勝利の要因やゲーム業界のちょっとした裏話最近の流行(あくまでも私から見て、ですが……)を、つらつらと書き綴っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

第一回目となる今回は、ヒットしたゲームの勝利の要因を書いていこうと思いますが、まず先に、「ゲーム」とは何なのか

簡単に言えば、ゲームとは、ある一定のルールに沿った形で物事を行い、それにより対価を得るということです。例えば、皆さんは子供のころ親から100数えるまで湯船から出ちゃだめ、といわれたことがあるでしょうか。
これをゲームとして解釈すれば、ルールは「湯船を出るには100まで数を数える」になり、得る対価は「開放感」や「健康」となります。
このルールに映像や音といったエッセンスを加えてデジタルで表現したものがTVゲームです。

TVゲームでのルールは処理をコンピューターにさせているため、複雑な設定ができます。
それゆえ、高度な娯楽が提供できる反面、複雑すぎるルールは「こんなの覚え切れねーよ!」とか「理解できない!」ってこともしばしば。ゲーム開発者は、いかにこのルールをわかりやすく伝えるか、気にならないように組み込むかを常に考えていますが、もう本当にシンプルイズベストって言葉の重さをヒシヒシと感じているものです。

……とまあ、さわりはこれぐらいにして、今回紹介するのは、ニンテンドーDSの「脳トレ」(任天堂)と、ソニー PSPから「モンスターハンターポータブル 2nd G」(カプコン)。
なぜ、今回この2つをチョイスかというと、これらは互いに真逆の方向性を持っているからであり、ゲームというものの本質を垣間見れるものだからです。


「モンスターハンターポータブル 2nd G」(カプコン)
「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(任天堂)


<次のページで『脳トレ』のヒットの要因に迫ります!>


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