HOMEback number > 「ロスジェネ男子←→女子の往復書簡」

ロスジェネ男子ライター・大宮冬洋(1976年生まれ)と、ロスジェネ女子エディター・洪愛舜(1977年生まれ)。ふたりの「ロスジェネど真ん中世代」が試みるインターネット往復書簡。仕事や結婚、恋愛、家庭、価値観や世代論……今までのことや今のこと、そしてこれからのことを、ぼやいたり悩んだり確かめたりしながら綴る「変化の記録」を、一緒にお楽しみいただければ幸いです。

<profile>
大宮冬洋 omiya toyo
1976年埼玉県生まれ。フリーライター。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に就職するがわずか1年で退職。編集プロダクションを経て、2002年よりフリー。雑誌、web、書籍などで活躍する。著書に『30代未婚男』『ダブルキャリア』(ともに共著、NHK出版生活人新書) がある。最新刊は、『バブルの遺言』(廣済堂出版)。
日経ビジネスオンラインにて『ボク様卒業への道 ロスジェネ既婚男のつぶやき』を好評連載中。
ブログ『実験くんの食生活』を毎日更新中。


洪愛舜 Hong Ae Sun
1977年大阪府堺市生まれ。
立命館大学理工学部卒業後、出版社勤務などを経てフリーランスのライター・編集者に。編集プロダクション「econ(エコン)」主宰。
著書『もやもやガール卒業白書』(MMR)がある。
『econ-mag』編集長。



     
 
大宮冬洋様

こんにちは、洪愛舜です。
今、恵比寿ガーデンプレイスのスターバックスの中でこのメールを書いています。
最近パソコンを新調したのですよ!
(以前ちらりとお話ししましたが、これまで使っていたPCがあまりにもアホで、アプリケーションを立ち上げるたびに5分くらい待ち時間があり、仕事にならなかったのです……)
今まで断然デスクトップ派だったのですが、今回いろいろ検討した結果ノートパソコン派に鞍替えしたので、せっかくに機会だからと思い、PCを持ち出して外で仕事してみるスタイルを実行しています。
これ、なかなか集中できてイイですね!(とにかく集中力がないもので……)
ずっと書けずにいた原稿を、あっという間に一本上げてしまいました。
PCがA4サイズなので持ち歩くには若干重すぎるというのだけが問題です……。

さて、前回大宮さんからいただいた「働き方を修正しています」というメールで、私は少なからず衝撃を受けました。
なぜなら、私が出会った時の大宮さんは、すでに「何でもライター」を卒業して、「一流のビジネスライターになるのではなく、自分自身のアンテナで面白いものを書いていく」というスタンスで仕事されていたので(当時大宮さんは「『対象物』と『自分自身』との距離感を書く」と語っていらっしゃいました)、私の中である種確立されていた大宮さんが変わるのか!と思ったら、なんだかいてもたってもいられない思いがありました。

でもきっと、決心した本人はもっと思うところあるのでしょうね。

そして、大宮さんの「修正」を聞いて、少し救われた部分もありました。
私は、なんというか、「一貫していること」を一番の美学としているところがあって、言うことが変わったり、前していたことと違う自分になっていたりすることに対して自分の中で認められない傾向にありました。
「一貫していないといけない」という、強迫観念的なところもあって……。
でも、人って状況は変わるものだし、環境や自分自身の変化、成長、後退(!?)、そしていろんな気づきとかで、自分の方向性をもう少し柔軟に対応させていってもいいのかな、と少し思えました。
「一貫していること」だけに囚われていると、自分ができることができるタイミングを逃したり、やりたいと思っていることのアンテナが見えなくなったりすることもあるかもしれません。

まぁこんな感じで今私がいろいろ思い悩んでいる(??)のも、私自身が今、大きな変化の岐路に立っているからなのですが、そのあたりのお話はまた次回のメールにて……。

大宮さんのその後の状況も非常に気になっています。



洪愛舜拝

2010年12月20日 22:45

 
     


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