BABY, STEP BY STEP!! 『STEP04:独り立ち期&あんよ期』<2/2>

title

BABY_23

BABY_27

独り立ちが下半身のみの2点支持だとしたら、あんよ(歩行)は片脚バランスの1点支持を左右繰り返した動作ということが出来ます。

02

「立っちは出来たけど、中々最初の一歩が出ない……」というお声をよく聞きます。

心配なお気持ちや、立っちが出来たから歩くのももうすぐ…というような期待感もよく分かります。「這えば立て、立てば歩めの親心」とはよく言ったものですね。

けれども両脚で立つための筋肉と片脚で立つための筋肉は別もの。(共通の物もありますが、主だって使われる筋肉や使われ方が違います)

片脚で立つための筋力やバランスの準備が整い次第、最初の一歩が出てくるはずです。急がずに見守りましょう。

BABY_30

さてさて。ここで話を第一回に戻します。

ねんね期にける手足をバタバタと動かす動作の大切さをお伝えしましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか。

背中を床に付けて安定させた状態で腕と脚を動かし、四肢の動きに左右されない強い胴体を作っているのでしたね。

そして胴体をツイストさせる動きを身につけ、寝返りを習得します。これって実は、来るべき「あんよ期」に備えての準備だったのです。

このまま「ねんね」イラストを立てにすると、あんよの形になるのにお気付きでしょうか?

03

そして、更に逆さまにすると……

04

そう。ハイハイになるのです!

最初は背中を床に固定することで安定させ、寝返りで胴体の筋力が付いてきたところで四つん這いになり胴体を空間の中でコントロールする練習をします。体重を支えるのも背中全体から手の平と膝下へと、段々面積を小さくしていきます。

そして「全身の筋肉と腕と脚」・「手脚と胴体の関係」・「脚と骨盤の連携」が上手くいき、それに伴う筋力の準備が整ったところで、ついに「あんよ」が可能になるのです。

乳幼児期の教育や運動の発達が注目され始めたのは、ごくごく最近になってからのお話です。

生涯自分の脚で歩くための消耗しにくい身体の使い方、効率的な神経システムの構築のために乳幼児期というのはとても重要です。

手間を惜しまず、でもあまり厳しくもなり過ぎず、お子様の成長を楽しみながら見守る時のちょっとしたガイドラインとして、この4回シリーズをご活用いただけたら嬉しいです!

私自身もちょうど半年前の娘の姿を思い返しながら続けさせていただいたこのシリーズを、心から楽しませていただきました!編集長の洪愛舜さま、素敵な機会を頂きましてありがとうございます!!この場を借りてお礼申し上げます。

前のページへ

01 / 02

ご愛読ありがとうございました!(編集部より)

text & illustration by
宮川万衣子 miyakawa maiko

prof

<profile>
1978年神奈川県生まれ。大学卒業後、不動産会社勤務を経てバレエダンサーに。自身も舞台に立ちながら、フリーランスのバレエインストラクター、ピラティスインストラクターとして数々のジムやスタジオで活躍中。
「All About」の「ストレッチ」担当ガイドとしても活動中。
2014年に第一子を出産。
ブログ『ポールスターピラティスR インストラクター 宮川万衣子 ~Plow for Happiness~』